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発送費の仕訳と費用扱いの切り分けについて
- 発送費と引取り費用に関する仕訳の問題があります。商品の仕入れ費用や売上代金に関わる発送費や引取り費用の扱い方について疑問があります。
- 商品の仕入れでは引取り費用を仕入科目に加算するのに対して、売上では発送費を別の科目に加算するのが疑問です。
- 質問者は自分が送る側なら費用扱い、受け取る側なら他の科目に加算するのが適切かどうか疑問に思っています。
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結論を言えば、同じ運搬費用であっても、 ・仕入れる時にかかる運搬費用→仕入原価に算入 ・売り上げる時にかかる運搬費用→発送費勘定で計上 の2パターンです。 どちらも費用として処理することは一緒ですが、勘定科目が異なります。覚え方としては運搬にかかる費用は普通は発送費(またはそれに準ずる科目)だけど、仕入れにかかるものだけ特別、という認識で大丈夫です。 なぜ仕入れにかかるものだけ「仕入」に入れるのかと言いますと、仕入は原価を構成するものなので、仕入れにかかった費用を全て仕入原価として計上しておかないと、正確な原価、ひいては売上利益が算定されないからです。 たとえば500円の原価のものを仕入れて、その売価が1000円だったら、売上利益は500円ですが、仕入れる際に運送費用(この問題では引き取り費用)が500円かかっていたら売上利益は0ですよね? この際、引き取り費用を仕入勘定にいれておけば 売上 1000円 ▲売上原価 1000円 ←仕入500円+引取費用500円 ――――――――――――― 売上利益 0円 ←正しい!! ▲発送費 0円 ――――――――――――― 営業利益 0円 上記のように売上利益0を正しく算定できることになります。 しかし、これを仕入れにいれず、発送費として500円計上してしまうと、 売上 1000円 ▲売上原価 500円 ――――――――――――― 売上利益 500円 ←ここがおかしい!! ▲発送費 500円 ――――――――――――― 営業利益 0円 このように、営業利益は同じでも、途中の売上利益の額がおかしくなってしまうのです。 ちなみに売上る時の発送費はふつう相手方(仕入れる側)が払うのですが、当社が支払ってるケースは、得意先との力関係などでサービスとして払っているものですので、間違っても売上から引いたりしてはいけません。サービスとしてかかった費用扱いになります。 「販売にかかる費用」なので、損益計算書上、「販売費及び一般管理費」に分類される「発送費」として処理します。
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- dassyuinu
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難しくいうと費用収益対応の原則という会計学の言葉で表せるんですが・・・単純に仕入の時は仕入勘定に含めて売上の時は発送費でいいと思います。 一応説明しておきます。 費用は発生した時点で認識します(これを発生主義と言います)。 それに対して収益は売掛金などの現金同等物の取得と商品やサービスの提供の条件を満たした時に認識します(これを実現主義といいます。) 認識する時点にずれが生じているのが分かりますか? 当期に仕入れをしても売上が次期である場合なんか、期がずれてますよね。 これでは営業成績がうまく分からないってことで、その収益に対応する費用を選んでその期の費用に計上することを費用収益対応の原則といいます。 それをふまえて、仕入の時に出た引取費用は、仕入れた商品が売れたときに費用計上することが妥当です。 しかし、いちいち引取費用を選別するのは面倒くさい、だから仕入勘定と一緒にしておけば、決算仕訳の仕入れ繰商繰商仕入れで次期に繰り越せることになるというわけです。 すみません、簡単にするつもりでしたが、どうにもわかりにくくなりましたね・・・。簿記だけのためなら別に理解する必要もないように思います。
お礼
回答ありがとうございます。 とてもわかりやすい説明でした。 明日簿記の試験なので頑張ろうと思います。