- ベストアンサー
からす、かけす、うぐいすの「す」の字
からす、かけす、うぐいすの「す」は「鳥」を意味すると習いました。これは和語か漢語のどちらでしょうか?(たぶん和語でしょう) 漢字ではどう書きますか?http://sanwa.okwave.jp/qa3488811.html
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>「す」は「鳥」を意味すると習いました 実際、辞書によってはそう書いてあります。 「スは鳥を表す語」 (『岩波古語辞典』 「うぐひす」 「ほととぎす」) 「スは鳥を表す接尾語」 (『広辞苑』 「ほととぎす」) 「「す」 は 「うぐいす」 「ほととぎす」 などの 「す」 と同じく鳥を表す」 (『国語大辞典』 「からす」) 「うぐい」 (うーくい)、 「ほととぎ」、 「から」 は、それぞれの鳥の鳴き声の擬音語とされています。 この説についてのくわしいことは、山口仲美の 『ちんちん千鳥の鳴く声は ― 日本人が聴いた鳥の声』 (大修館書店 1989年) がよさそうです。 うぐいすが 「うーくい」 と鳴いていた (昔の人の耳にそうきこえた) ことについては、江戸時代の本田明の 「佐野音声考」 という本に記録があるそうです。 http://www.kanda-zatsugaku.com/060602/0602.htm ほととぎすの 「ほととぎ」 については、つぎの記事がおもしろかったです。 http://www.plays.jp/board/next13.cgi?page=20&id=mizukaki&ptopno=1330 これらの鳥の名前は和語です。 「す」 (鳥の意) は、漢字で表記されません。接尾語の意識がすでに薄れていたからではないでしょうか。 ところで、かけすの 「す」 だけは 「巣」 のようです (『国語大辞典』 「かけす」)。かけすは漢字で 「掛巣」 と書かれます。
その他の回答 (3)
- shiremono
- ベストアンサー率70% (187/267)
No.2 に、さらに注記を追加します (あー恥ずかしい)。 > 江戸時代の本田 [本多] 明の 「佐野音声考」 というのは、鈴木朖の 「雅語音声考」 をさすとおもわれます。 「語源研究では、ほかに、鈴木朖(あきら)が『雅語音声考(がごおんじょうこう)』(1816年)を著し、「ほととぎす」「うぐいす」「からす」などの「ほととぎ」「うぐい」「から」の部分は鳴き声であることを示すなど、興味深い考え方を示している。」 (ウィキペディア / 日本語)
- shiremono
- ベストアンサー率70% (187/267)
No.2 に訂正です。 かけすを漢字で書くと 「懸巣」 です。 「懸」 と 「掛」 で 「(巣を) かける」 という意味は同じですが、「掛巣」 とは書かない。 失礼しました。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
>「す」は「鳥」を意味すると習いました 単なる俗説です。したがって、何かの感じがあったりするものでは ありません。