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幼生生殖と環境の栄養の関係について
幼生生殖は環境の栄養条件が良好な場合に子孫を効率よく遺す手段なのかと思いますが、栄養条件と関係がないものも多いのでしょうか。また栄養条件の良い環境で飼い続けていると成体になれないような変異体が選択されてくるのでしょうか。
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タマバエを栄養豊富な条件で飼育していると成体になれないような個体が出現する可能性…可能性としてはゼロではないでしょうが何とも判断のしようがありません。 もしそのようなことが起これば,それは当然ネオテニーと思います。多足類(ムカデの仲間)の幼生に六本脚のものがあります。なんと呼ばれたか忘却です。このネオテニーが昆虫だといった考え方もあります。変態する動物で変態せずに幼生生殖をするようになったと考えられる動物は多数あります。イソギンチャクはクラゲの付着型幼生のネオテニーではと私は思っています。ネオテニーと進化は切っても切れない深い関係があります。
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- suiran2
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タマバエの幼生生殖は,母ウジの脂肪体や内臓脂肪が豊富ならば幼生生殖を繰り返す傾向があるようです。しかし,カンテツの中間宿主のモノアラガイでの寄生幼生のレディアは,条件が悪いと娘レディアを生じます。一概に栄養と幼生生殖は結びつかないのではと思います。 幼生生殖が進化に結びつくのかという問題はその通りとおもいます。サンショウウオは両生類の幼生生殖で変態しなくなったものだという考え方があります。これをネオテニーといいます。ヒトも猿のネオテニーだと行った考え方もありますが私もそう思います。チンパンジーが3歳くらいの頃は,好奇心にあふれ,チャレンジ精神旺盛な状態ですが,ヒトはその状態のままで生殖するようになったと…
お礼
ご懇切にご教示いたただいて誠にありがとうございます。
補足
タマバエを栄養豊富な条件で飼育していると成体になれないような個体が出現する可能性はあるのでしょうか。もしそういうことがあったとすればそれはネオテニーであり進化と言えるのでしょうか。
お礼
ご丁寧でかつ興味深いご教示を頂き誠にありがとうございます。突然変異と進化を直接結びつけるような考え方よりもはるかに事実に近いご高察かと想像いたしました。