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尊敬と尊敬の念
よく「尊敬の念を抱く」と言いますが、尊敬と尊敬の念という言葉に意味の違いはありますか? 尊敬を抱くとは確かに言わないですが、ならば意味的な違いがあるかと考えたら私には解りませんでした。 唯、抱くという言葉に接続するときに念という言葉を付けているだけでしょうか? 宜しくお願い致します。
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- mabomk
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「尊敬の念」より圧倒的に「畏敬の念」を使います、とはやや言いすぎですが、やはり「、、、の念」と使う時は「畏敬の念」の方が応用範囲は広いようです。下記の用例では「畏敬」を「尊敬」に置き換えるとかなり変!です。 ◆畏敬の念に打たれる ◆畏敬の念に満ちた沈黙 ◆畏敬の念を覚えない ◆畏敬の念を感じない ◆畏敬の念を起こさせる ◆畏敬の念を持って ◆畏敬の念を表した ◆畏敬の念を抱いて;(~に) ◆畏敬の念を抱き続けさせる;(人)に
- cyototu
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「尊敬」はサ変名詞(あるいは動作性の名詞)で、普通名詞ではありません。「尊敬の念」は全体で一つの普通名詞と考えられます。 「尊敬の」の「の」は連体修飾の助詞の「の」で、「尊敬の」という文節が、「念」という普通名詞を詳しく(すなわち修飾)している。 貴方が「抱く」ことが出来るのは普通名詞であって、動作性の名詞ではありません。 類似の例では「愛」はサ変名詞ですが、「愛の念」や「愛情」は普通名詞です。しかし、語感として「愛を抱く」に不調和を感じない方も一杯いると思います。このことは、国語の規則とは、それを金科玉条の如く受け入れるのではなくて、大体の基準を表したものだという認識で良いのだと言うことを教えてくれています。最終的には「皆が使っていれば、それが正しい」ということです。 例えば、今さら「山茶花」を「さんざか」と読み、「お数珠」を「おずじゅ」と読むのが正しいと言う漫画的な方はいないと思います。
お礼
有難うございます。やはり動作性の名詞かどうかの問題だったのですね。非常に参考になりました。
お礼
有難うございます。そうですね。確かにこれを尊敬と言い換えると、何とも安っぽく感じますね。やはりNo.1の方の言うとおり、世間では何がよく使われているかが重要なのですね。