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叉骨はなぜ鳥だけにしかないのでしょう?
叉骨 (鳥の胸のアタリにある骨)はなぜ鳥にしかないんでしょうか。
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こんにちは。なかなか答えがつきませんね。 叉骨が見られるのは現生の動物では鳥類だけだそうですが、これは、爬虫類や哺乳類に見られる左右の鎖骨が癒合したものです。ですので、大きく見れば同じ骨が爬虫類にも哺乳類にもある、と言えます。人間にも鎖骨があるのはご存じと思います。 ですので、ご質問は、鎖骨が癒合して叉骨になっているのが鳥だけなのはどうしてか、と言い換えることができます。 これについていくつかの本を当たってみましたが、はっきり書いてあるものはありませんでした。 一般論としてはしかし、鳥の骨格は爬虫類や哺乳類に比較して、叉骨に限らず、体の他の部分でも癒合しているものが多いのは、鳥類の重要な特徴としてしばしば説明されるところです。骨を癒合させることによって余分な関節がなくなり、骨が一体化するわけで、このことは、飛行のために軽量化するとともに強度を増すため、という風に説明されています。 ですので、叉骨についてもおそらく軽量化と強度の増強というメリットがあって鳥で発達したのではと推測します。他の動物で癒合していないのは、そういうメリットがなかったからなのでしょうね。