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東洲斎写楽の正体についての記事
江戸時代の浮世絵師「東洲斎写楽」の正体についての論議は昔から長く続いています。しかし最近某新聞に「能役者 斎藤十郎兵衛の実在が 確認されたので、写楽の正体は十郎兵衛とほぼ特定され、別人説は消えつつある」とありました。しかし I.実在は確認されても十郎兵衛が絵を描いたという直接の根拠がない II.写楽研究者すべてが十郎兵衛説に同意したのではない。 と思われます。なにか十郎兵衛説を支持する証拠でも出てきたのでしょうか。多くの研究者は賛同しているんですか。それとも1新聞の勝手な 見解でしょうか。
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斎藤十郎兵衛説を裏付ける文献があり、その文献に信憑性・整合性を 持たせるための研究・発見がなされる中、斎藤十郎兵衛説を否定、 または他説を唱えるに足る確証がなく現在に至る。 というところだと思います。 斎藤十郎兵衛説の主な根拠とされる浮世絵類考(増補などなど)の 書写・加筆にはそのものの内容やその他に研究・発見された文献との 矛盾点があり(その他の文献間でも)、これで解決とするのは強引な 気がします。 新聞の記事を見ていないので確かなことは言えませんが、 法光寺の過去帳が発見されてから約10年を経過、それが最近になって… ということであれば、今年に入ってから斎藤十郎兵衛説でお馴染の 中野三敏氏、内田千鶴子氏が書籍を出版されている影響もあるのでは ないでしょうか。 中野三敏氏の書籍紹介・弁を毎日新聞のサイト上に見つけました。 http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2007/04/20070415ddm015070033000c.html でも本当にどうだったんでしょうね?写楽は一人だったんですかね。 囁かれるような北斎、歌麿がどうであったかは別にしても、 純粋に絵を見ていると、本当に一人だったのかなぁと …何の証拠もありませんが。
お礼
ありがとうございました。参考にいたします。おそらくその新聞が 十郎兵衛説支持派なのだと思いますが、かなり断定調の書き方だった ので、気になりました。 私的には作風の特異性や出版のスピードから言って複数絵師の分業、 合作説がいちばん説得力があると思っています。