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塩化チオニルについて
高分子末端のカルボキシル基を酸塩化物に変換する合成を行いたいのですが,反応終了後の塩化チオニルはそのままエーテルに再沈殿させてよろしいのでしょうか?あるいはエバポレータ等で除去する方がいいのでしょうか?文献では減圧留去しているのですが・・・。どなたか詳しい方お願いします。
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エバポも減圧留去の一種でしょうが,この場合は,反応後の系を開放系にせず,三方コックにトラップを接続し,トラップを液体窒素で冷却しながらロータリーポンプで減圧留去するのが良いと思います。場合によっては,トラップを二つ接続するのが良いかもしれません。 エバポですと,塩化チオニルによってエバポのパッキンやそのポンプの内部を腐食させてしまう可能性があるのと,そもそも激しく嫌な臭いが…。
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- rei00
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先のお二人の回答の通りですが少し追加を。 エーテルは無水にしない限りは結構水を含んでいたりします。したがって,反応終了後そのままエーテルを加えると,塩化チオニルが分解して塩酸や硫酸が生じてしまいます。エバポで留去した場合は,エバポ中で同じ事が起こります。 これらは避けた方が宜しいのでは? と言う事で,38endoh さんの方法をお薦めいたします。
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ありがとうございます。確かに塩化チオニルは水と激しく反応しますね。エーテルにもそれなり水が含まれていることは知りませんでした。詳しいご意見ありがとうございました。
- pricedown
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文献があるのならば、その通りにやればよいのでは? 理由もなしに違う方法を取ることはないでしょう。それに通常は固体を析出させる前には出来るだけ余計なものは除いておくものですよ。
お礼
ありがとうございます。高分子末端の反応なので塩化チオニルは過剰に反応系に投入することになります。このままでは確かに精製に手間がかかりそうですね。
お礼
ご意見ありがとうございました。塩化チオニルはゴムを腐食させる性質なので減圧留去する際にトラップをつないでいるゴムのホースが侵さされるのでは?と思い質問させていただきました。やはり反応系から直接減圧留去するべきですね。