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宮台真司さんについて

どうして彼がテレビ(または大手メディア)にあまり出なくなったのかということを聞きたいと思ったのですが、すでに質問板がありました。 既出の質問では @テレビに出るとレポーターに追い回されるのが嫌 @言動からキワモノ扱いをされて敬遠されるようになった @タレントとしての商品価値がなくなった などが考えられていました。 僕の考えていたのでは、 @政治家などをよく批判しているので、圧力がかかって出られない というものです。 それとも彼の方向転換でしょうか。 彼のこれまでの発言を踏まえて、理由を一行で述べるのではなく、たとえばなぜ圧力をかけられたのか、なぜ商品価値がなくなったのかなどについて詳しく(言ってしまえば、もっともらしく)説明できる方はいらっしゃいませんか。

みんなの回答

noname#49694
noname#49694
回答No.4

 再度、ご回答します。とりあえず必要最低限のリソースを。下記。 宮台のブログ http://www.miyadai.com/ ビデオニュース http://www.videonews.com/  このビデオニュースの初期に宮台と神保がこのメディア事情をかなり話をしていました。残念ながら、サイトの容量もあるので、バックナンバーはすべて別売りで購入しないといけません。お金に余裕があれば、はじめから少しずつ聞いてみてもよろしいかと思います。  なお、これらのビデオニュースの内容を編集して本にしたものが3冊。少なくとも初期の本はメディア関連での宮台の考え方がよく出ています。 『漂流するメディア政治』第一弾 『アメリカン・ディストピア』第二弾 『ネット社会の未来像』第三弾  言い方が悪かったかもしれませんが、宮台は多チャンネル化に賛同している者です。マスメディアの寡占状況を批判しています。  しかし、彼の政治的立場はいわゆる市民派ではなく、徹底したエリート主義です。ある意味では冷徹で、合理的思慮であるとは思います。彼は右翼的左翼の立場にあるといえます。  宮台は、一方では国家は合理的で理性的なエリートの養成によって国家運営をはかるべしだとしており、その国家を守れない腐敗的な官僚は首をとるべきだといいます。つまり、今の政治家・官僚たちは、彼にとっては首をとられるべき存在だということ。この意味で、彼は愛国心の必要性を認めています。つまり、ただしい意味での愛国心をもったエリートをしっかり生み出す。  他方で彼はいわゆる市民派には賛同しておらず、距離をおいています。あまりダイレクトにはいっていませんが、実質、市民というものを愚民として考えています。ですから、いわゆる市民の対話などといった試みにはあまり望みをもっていません。  しかし宮台はその情報は透明であり、多角的であるべきだと考えています。ですから、テレビをはじめ、新聞、インターネットなどにおいて、あらゆる立場、あらゆる見方を自由に表明し、議論できる空間が必要であると考えているようです。それが多チャンネル化と彼が初期によく言っていたことの真意です。

ta999
質問者

お礼

エリートの選別からもれたその他大勢の愚民(とは彼は言わないが)は「まったり」しとけ、というのが彼の主張でしょうか。 再び、宮台に詳しい方なのでお聞きしたいと思います。 今、印象として気づいたことです。彼の立場についてです。エリートを抽出する(試みとしての発言を行う)のには発言が多くの人々に伝わる必要があって、本を多く売らなければならないし出演する番組を見てもらわなければならない。 本をいっぱい読んでもらうために、受け狙いで大衆的な文化たとえばAV、アニメ、エロ、ナンパ、などに積極的に言及する。また、「終わりなき日常」などの本を書く。(あくまで社会学の考察対象として言及しているけれど) しかし、彼の真意はエリートの卵を抽出・啓蒙するところにある。意識ある者たちを刺激する発言を行う。 彼は、この2つの立場を組み合わせて発言しているように思います。 宮台が私が言ったような考えを持っているとして、彼のエリート主義は「どこまでも搾取される側」と「する側」に分かれることを是としていると思います。「(危機感を持たずに)戯れておれ」という物言いは搾取される側を手なずけておくための呪文のようです。これでは新自由主義的な立場だと思いますが、宮台はancestorさんが「右的左」と書いているように左の立場から、確か新自由主義には批判的ではなかったですか。それに、コミュニティーの再生も唱えていました。 が、情報は透明であり、多角的であるべきだといっても、結局はエリートとエリート予備軍たちの間でしかやりとりされない事態が起こるのではないでしょうか。 さて、これまでの記述を踏まえて質問します。 彼は、エリートを大衆の中から抽出し、徹底的な格差・効率化社会を生み出す点では「右」、エリートからあぶれたその他大勢を、「貧しいがそんなにつらくはない生活」を送らせたいと考えている点では「左」、なのでしょうか?それと、新自由主義者を批判していると記憶していますが、宮台は新自由主義の主張をしているように思えます。新自由主義と宮台の主張の違いはどこでしょうか? ほとんど無知識で書いてみましたが、詳しい方ならではの意見、批判、誤りの指摘などしてくだされば、と思います。

ta999
質問者

補足

「お礼」の内容に追加します。 まず、「受け狙い」というのは矛盾したことを書いてしまいましてすみません。彼は勿論、それらを研究の対象にしていましたね。 「お礼」の文からさらに考えてみたんですが 同じエリート主義でも、いろいろな立場があるのだと思いますが、宮台は「「愚民」たちはどうなってもよくて自分たちエリートのためだけに搾りとればよい」とする立場ではなくて、「「愚民」も含めた国民全体がそれぞれなりの充実した人生を送れるために、国家をまともに運営するためのエリートを選び出し、育成する」という立場だという理解でよいのでしょうか?

noname#49694
noname#49694
回答No.3

 彼はインターネットテレビで現在、ジャーナリスト神保哲生とともに政治家などを読んで毎週深い議論をしています。「ビデオニュース」と検索してみればでてくるでしょう。彼らのここでの過去の議論はすべて本として出ています。いまは3冊。  彼らは当初、メディア全般に関する議論を問題としていました。実際のビデオニュースでは宮台らがテレビから呼ばれなくなった経緯についてよく語っていました。これはテレビ局の陰謀ということです。  いまマスメディア(新聞・テレビ)はほとんど寡占状態で、実は一番の権力者はメディアといってもいいくらいです。ここでの最大の問題は記者クラブの存在です。田中康夫元知事がかつて長野県で改革を断行し、記者クラブを廃止したことがありました。記者クラブは開かれたものというイメージがありますが、聞こえはいいものの、実際は主要なメディア業界のみが優先的に情報を獲得できるもので、フリーランスやその他の小規模なメディアの会社は排除されます。  優先的な情報から排除されるということは、メディアとして成立しないことになってしまい、ほとんど情報の多チャンネル化ができなくなり、情報は均質的で、偏ったものとなります。これがメディア権力の構造です。  宮台真司は神保哲生とともにこの状況を非常に嫌っていました。そしてテレビ上ではいろんな人が自由に言論しているかのようですが、実際は統制されており、さまざまな限界があります。とくに深い議論は好まれないことがおおく、簡単で単純ながらもちょっと深いコメントをおもしろおかしくできる人が好まれます。  ともかく宮台はメディアのプロデューサーらが好まない発言や内容を望むことが多かったため、一気にメディア業界から圧力をかけられて、追い出されることとなりました。それは記者クラブ問題など、メディア権力の構造にメスを入れようとしたからです。  汚い話ですが、メディアはメディアの自分の問題を扱う人を排除するという政治家と同じようなことをやっています。あなたの考える政治家批判なら、テレビには呼ばれます。現に今の人たちは政治家は多いに批判していますし、それが望まれていますから。しかし宮台はメディアの多チャンネル化という、大手メディアの利権構造を破壊するようなところに触れていたことに根源的理由があります。  このあたりの事情は初期のビデオニュースでいくらか話しています。トークオンデマンドの第一冊目でもメディアが中心的問題として書かれていますから、参考になさってください。  タレントとしての商品価値はあります。彼の本は実際、売れに売れているので、テレビにでまくっている宮崎哲称などと共に登場してもおかしくないはずです。それに彼とはきわめて親交が深いのですから。(雑誌「サイゾー」の対談などで毎月議論をかわしている)  

ta999
質問者

お礼

いま衆愚政治的なところが出てきてメディアはますます力をつけていることと思います。この世界的にも厳しい時にかたやお気楽文化を振っておいて、かたや利権の持ち主たちは蓄財や子孫の教育に奔走しているはずです。アメリカ的なやり方ですね。 内部の者でないので利権構造の詳しいところは想像でしかありませんが、あなたの説明はつじつまが1、2回答者様よりもあっている気がします。 できたら宮台さんがメディアの圧力、利権に触れた発言をしているソースを教えて下さい。 あと、宮台氏が多チャンネル化を潰そうとしていたのはなぜでしょう?

noname#40209
noname#40209
回答No.2

考古学者吉村教授、数学者秋山教授等も昔はクイズ番組、バラエティ番組にたびたび出演しており、名前を売り込んで今の地位を確立。その後はあまりでなくなりました。 最初の物珍しさを足がかりのして売り込んだ後、落ち着く場所に落ち着くのが一般的だと思いますね。宮台さんも同じ事かと思います。

ta999
質問者

お礼

でも、宮台さんは現状に危機感を持っているしメディアに積極的にでて言いたいことをしゃべり、そして本も書きまくるのが筋にあっています やっぱり3の回答が一番真実をついている気がしています。

  • new_hope
  • ベストアンサー率49% (513/1032)
回答No.1

うーん、その中では「タレントとしての商品価値が無くなった」ってのが一番の理由ではないでしょうか? 「リポーターに追い回されるのが嫌」ということに関して、 嫌になるほど追い掛け回されたという文化人、評論家というのは見たことがありませんしね。文化人や知識人は視聴者の興味の対象ではありませんからね。あくまで注目されている時事問題や、追い掛け回されているホットな人物に対して持論を展開するコメンテーターに過ぎません。 「言動からキワモノ扱いされて敬遠される」 これは、タレントとしての商品価値と同じものだと思います。わかりやすくて視聴者が賛成できる話ができなければ、テレビの仕事は来ないでしょう。 「政治家を批判したための圧力」 これもありえないでしょう。政治家を批判するのは宮台氏だけではありません。テレビに出ているあらゆる芸能人、文化人、評論家が多かれ少なかれ政治批判をしており、むしろメディアの人間で政治批判をしない人というほうが珍しいでしょう。 ただ、タレントの商品価値などということよりむしろ、一番可能性が高いのは本人の都合ではないでしょうかね?宮台氏はタレントではなくてあくまで社会学者であり大学教授ですから、メディアに露出するのが仕事じゃありません。むしろ評論家みたいにテレビに露出するほうがそぐわない気がします。 執筆もしていますし、大学で教鞭を取っているようですし、学者としてごく当たり前の立場に収まっているだけでしょう。

ta999
質問者

お礼

最初見たとき1番いい答えかな、という感じがしましたが、3番目の回答を見てこの回答は2位になってしまいました。

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