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なぜ円が世界通貨として通用すれば輸出が有利になるの?
以下は漫画日本の歴史最終巻からです。 1964年「本日4月1日を期して日本はIMF8条国に移行、30年ぶりに為替取引の制限が解かれることになりました。」 「そうか、やっと我々下請け業者も潤いそうだナ...!」 「どーゆーこと?」 「つまりだな。日本の円がアメリカのドルと同じように世界で通用することになったのさ!輸出入したものの代金を円で払ったり受け取ったりできるわけだよ!」 「それがどうしてウチなんかと関係するの?」 「日本のおもちゃは世界で大人気なんだ!それがおおっぴらに輸出できるとなりゃオマエ。ウチだっておこぼれにあずかれるだろーが。」 ここで質問なのですが、どうしてドルを介して輸出したら輸出業者にとって比較的損なのでしょうか?どうして円が世界通貨として通用するようになったら輸出業者にとって得なのかが理解できません。解説をお願いします。
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敗戦後「国際収支の赤字を理由に為替制限ができる」14条国から8条国になったのが1964年です。(IMT体制で調べてください) このあとの日本の輸出産業興隆につながります。中国を例にした説明はこんなかんじ http://www.bk.mufg.jp/mkdata_j/rev97_3.htm 1ドル360円ベースで輸出したとしますね(360円のおもちゃ想定)。日本政府が「赤字だから」1ドルは300円って言い出したら1ドルで売った企業は収入のめど立ちません。 >日本の円がアメリカのドルと同じように世界で通用することになったのさ 360円のものは1ドルで売れば360円の収入ってわけです(手数料のことは置いといて) 最近の交換レートは1ドル=120円前後で変動相場制でも安定、上下することで輸出産業と輸入産業は受ける影響が逆です。 2007年秋、食料品が値上がりしているのは中国(元)と日本(円)の関係で業種ごと受ける影響の違いです。(日本の食糧の半分以上は中国産) 日米貿易摩擦で米国人が日本産自動車や家電製品で味わった影響と同じです(自動車はブランドでおおよそ製造元判断できるが、家電は米メーカーマーク付いていて輸入品とは思わなかったでしょう)
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- hirosi3
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●円建て貿易により為替リスクが軽減される● 円建てで貿易ができるとなると、為替変動によるリスクが軽減されます。日本企業には、円がドルに対して1円高くなると輸出による利益が1億円減る、という企業もあります。このため、為替リスクを軽減するために、為替の先物取引でリスクを軽減しようとします。それには取引の手数料と、それに伴う担当者の人件費、事務費などのコストがかかります。円建ての取引ならば、これらが不要になります。 けれども、「円をアジアの機軸通貨にしよう」となると別の問題が生じます。それは、機軸通貨となると、日本が貿易赤字を出し、「円」をばらまかなくてはならないからです。
補足
超わかりやすい説明で助かります!ただ補足質問させてください。 日本政府が「赤字だから」1ドル300円、というのですか?債務返済には都合がいいでしょうが輸出業者には困ります。