中学生2年生ということですが、これからいろいろなことを苦労しながら(?)学ぶことが増えていく頃ですね。参考書にはどう書かれていますか? 授業で教わることはないのでしょうか?
前置詞の用法は、けっこう奥深いので、何のための品詞なのかを考えつつ、学んでいった方がいいと思います。「前置詞」の「詞」の意味は、「語、名詞」なので、名詞の前に置く品詞と覚えた方がいいでしょう。ちなみに、日本語の助詞は、名詞の後ろにつけるから、「後置詞」とも呼ばれていますが、用法が全く違うので、「助詞」という語を使った方がいいでしょう。
まず、「助詞」と「前置詞」との違いは? となりますね。
●日本語の「助詞」
ただ、位置、地点、場、度を示すための品詞。たとえば、「本を買う」「棚の上に本を置く」「池で遊ぶ」いわゆる「テニヲハ」で、それは、静止的なもの、つまり、動かない世界に対して、どの辺? を示すだけのものです。
●英語の「前置詞」
「場」を意味する副詞から発展したもので、かならず、「活動する場」という意味を持ちます。日本語だと、「どこにある?」という言い方であるのに対して、英語では、「どこでやる? どこで発生する?」というように、変化する場を前置詞で示すことが多いのです。
例文を挙げて説明すると、
●ボール「を」投げる。
日本語では、かならず、「を」をつけて言う。「ボール投げる」というのは、幼児の言い方ですね? でも、英語では、「throw a ball」というように、「を」にあたる語をつけません。なぜでしょうか? では、別の例文を挙げてみます。
●ボール「を」探す。
これを英語にすると、「look for a ball」と「を」にあたる「for」がつきます。日本語では、どっちも「を」をつけますが、英語では、つけなかったり、つけたりします。この違いは何でしょうか?
●(相手を)にらみつける。
難しい語であるかもしれませんが、英語では、「look at」という言い方を使います。「投げる」と「探す」と「にらむ」との違いわかりますか?
まず、「投げる」に前置詞がつかない理由は、「投げる」行動と「ボール」とが一緒だからです。ボールをつかんで、そして、腕を上げて、腕をおろす格好でボールを投げるように、「投げる」と「ボール」とが一体になっています。
これに対して、「探す」行為(行動)は、みつからないボールを、探す人とボールとは別々にあるから探すわけですね? 「投げる」ときは、ボールと一緒だったのに、「探す」のは、別の所(場)にあるボールですね? 「探す」行為は、見つかるまで「続く」わけで、for a week(一週間)と同じ「期間、時間」を意味する「for」をボールの前に置いて示しているわけです。
では、「にらむ」の場合は? 前置詞は「場」を示すための品詞なので、次のようになります。
Hermione Granger looked at Ron with a menacing glare. (ハーマイオニー・グレンジャーは、ロンを脅かすようににらみつけた。)
つまり、ロンを一つの場として、たとえば、顔などの場所だけ選んで、ずっと「look」し続けるから、ハーマイオニーとは、別の所にあるロンを「にらみ続ける」ということを示すために、「at」を「Ron」の前に置いて示しているわけです。ちなみに、「with」の意味は、「glare=にらみ、目をぎらぎらして」という行動を「伴って」という意味です。
前置詞は8個(at, by, for, in, of, on, to, with)ありますが、それぞれの用法、意味は、参考書を見てもらうとして、「前置詞は、特別の場を示すときに使われる」と基本的な知識だけ持てばいいと思います。
もう少し詳しく書けば、「動詞」の活動(行為)の場を示すための品詞が「前置詞」であるとなります。教科書では、教える側の都合で「look at, look fo,...」と動詞と結びつけて、説明されることが多いのですが、そうでなく、look /at Ron, look /for a ball」というように、動詞+((前置詞+名詞))というように、覚えてください。
「from」も前置詞に含めるべきと言う考えもありますが、ただしくは、「副詞」です。副詞も含めると、たいだい30~50個くらいになりましょうが、副詞の意味は単純であることが多いので、前置詞の意味・用法をしっかりと理解する必要があります。
わからないことがあったら、またここへ聞けばいいと思います。ここには、すぐれた回答者がいっぱい居ますので、安心して質問してください。そして、がんばってください。
お礼
なるほど… ありがとうございます! 前置詞について分かってきました! あとは、前置詞の意味とかを覚えて行きたいと思います! ご回答ありがとうございました!