3月2日報道ステーションの古館発言について
3月2日の報道ステーションで古館氏がトヨタの豊田社長との会話で朝日新聞出典としながらもダーウィンの種の起源に書かれている「この世に生き残る生物は、~省略~ 変化に対応できる生き物だ」と発言し豊田社長に見解を求めました。
朝日新聞の出典元記事は見ていませんが、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」は、第153回国会(平成13年9月27日)にて、当時の小泉首相が所信表明演説でダーウィンの考えとして引用した言葉です。
しかし「この世に生き残る生き物は、~」は、種の起源にも書かれていないし、且つダーウィンの見解とも異なっていると当時話題になっています。
にも関わらずその後、一部経営者、教育者が、何故か種の起源に書かれている言葉して広めました。
実際、種の起源を読みましたがこの言葉に近い記述はありませんでした。
どうやら1980年代にある大学の教授が発言したのを1999年にアメリカのI社CEOであるG氏が誤用しアメリカで広まった内容を2001年に小泉元首相も誤用したまま使用したようです。
その後、一部経営者、教育者も使用し始めました。
実際に仕事先のお偉いさん等もこの言葉を使用していました。
*I社CEOであるG氏が使用した際、ダーウィンの言葉として使用したかは不明。周りが勝手にダーウィンとした可能性もあり。
小泉元首相は過ちであったとしてもダーウィンの見解として発言しています。これはある意味、自分はそのように解釈したと取ることができます。
しかしそれ以後発言している経営者、教育者は、「種の起源によると」、とか、「この前読んだ種の起源に書かれている」と発言しています。
結局、自分の言葉ではなく「権威ある他人の意見」を自分の考えのようにみせかける発言しか出来ない人が多いのではないかと感じます。
しかも権威があれば内容の正確さは必要ではないようです。
前置きが長くなりましたが、昔のニュースではアナンサーは自分の意見を言いませんでした。
ニュースがワイドショー化しキャスターが自分の意見を言うようになりました。
しかし今回の古館発言のように他の意見を流用するだけで本当に自分の考えを言えるキャスターがいるのか、大変疑問に感じます。
*しかも今回の古館発言は、間違った意見を何も考えずに流用するだけ。
みなさんは、ワイドショー化したニュース、「正しいか」、「間違いか」関係なく誰かが言った、権威ある或いは心地よい言葉を連呼するキャスターをどのように感じますか。
情報源を自分で消化し論理武装しているのであれば不満はありません。
ところが、殆どは単なる垂れ流し。
そのような低レベルのニュースに満足しているのでしょうか。
不満があり場合はどのように解消しているのでしょうか。
(TVのニュースを見ない人は、情報をどこから得ているのでしょうか。)
*「この世に生き残る生き物は、~」自体が、生物学上誤りである事の質問ではなくあくまでも自分の意見を持てない人達にかんする質問です。
お礼
そうなんですか、じゃあ私が見たHPのあらすじは、「概要紹介」と「生態系」の感覚に間隔が無かっただけなんですね。 それなら納得できました。 ダーウィンの悪夢はオススメですよ、機会があったら見てみてください。 回答ありがとうございました。