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コホート研究について
仕事の上で、医師に対してコホート研究を用いたデータを説明しなければなりません。コホート研究とはどういうものか教えていただければ幸いです。
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コホート研究は、ある要因について、その影響があったか否かを判定する方法です。 ある薬Dを飲んだグルーブは、効果があった(a人)と効果が無かった(b人)に分けられます。また、その薬を飲まなかったグループも、同様に、効果があった(c人)と効果が無かった(d人)に分けられます。 効果があれは、a人の人数が増えます。しかし、cの人数が多ければ、Dを飲まないでも効果があるわけですから、薬Dの効果による、とは断定できません。それ故、dの人数も多い必要があります。 コホート調査では、相対危険度やオッズ比を計算しますが、統計学的に効果があったか否かは判断できません。 私は、コホート調査の数値をχ2(カイ2乗)検定で判定します。ただ、コホート調査は、その薬を飲んだか否かであって、飲んだ期間や量は反映されません。これは、致命的とも言える欠点だと考えています。私なら「量や期間の効果は、どうなの?」と訊ねて、そんなデータを持ってきた者を立ち往生させますが。 簡単には、以上ですが、不十分だと想います。 疫学は、実際に必要にならないと理解できません。 第一は、これを機会に勉強されることです。専門書は、難しすぎると想いますので、お勧めは、栄養士関係のための公衆衛生学の教科書です。国家試験にでますので、分かりやすく(書く方の話ですが)書かれているかと・・・。 第二は、もしも、その医師と親しいなら「難しいので、教えてもらえませんか」と甘えることができるくらいの信頼関係があれば良いのですが。 第三は、薬関係の会社なら、統計に詳しい人もおられるかと想います。教えてもらうのが、一番です。