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コホート研究と症例対照研究

コホート研究と症例対照研究についてよくわかりません。いろんなサイトや本を読んでも疫学の難しい言葉ばかりで理解できません。例えば「罹患」や「曝露」という言葉も調べてもわかりません。もっと噛み砕いて、わかりやすく説明していただければ嬉しいです。また、もし本当に分かりやすいHPがあったら紹介してください。

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回答No.1

まずは用語解説から 要因:ある疾患の原因または関わりが深いと考えられる物事 例:肺がんに対する喫煙の有無 罹患:病気などの健康障害にかかること。例:風邪をひいた=風邪症候群に罹患した では、コホート研究と症例対象研究の説明を。 コホート研究は別の呼び方で要因対象研究と言います。これは、任意に設定した要因に曝露した人にどのような事象が起こるかを調査していくもので、曝露した人を未来に向かって調査していくことから前向き研究とも言われます。 わかりやすく肺がんとタバコを例に取ると 1.タバコを吸う人の群と、タバコを吸わない群(対象群)を無作為に抽出します。 2.2つの群で、有害事象が現れるかどうかを観察していきます。 3.2で得られたデータを元に罹患率や相対危険度、寄与危険度などを求めます。 たとえば、タバコを吸っている人のほうがタバコを吸う人よりも癌にかかる人が10倍多かった場合、喫煙は肺がんになるリスクを10倍高める(相対危険度10)となりますし、タバコを吸って癌になった人が、タバコを吸わないで癌になった人より100人多ければ寄与危険度は100となります。 次に症例対象研究です。これは、コホート研究とは逆に任意の症例を設定し、その症例が発生した人が過去にどのような要因に曝露していたかを調査する方法です。過去にさかのぼって調査するので後ろ向き研究とも呼ばれます。コストや時間はかかりませんが、バイアス(データの偏り)が大きく、信頼度も低めです。また、相対危険度と寄与危険度が算出できません。 再び肺がんを例にすると 1.肺がん患者を多数抜き出し、その人達の過去の要因曝露状況(喫煙の有無や居住地の大気汚染度など)を調べる 2.1で得られたデータを元に相対危険度の近似値であるオッズ値を算出する。 たとえば肺がん患者に工業地帯に住んでいた人が多かった場合、大気汚染は肺がんのリスクと考えられます。 以上が説明です。わかりにくいかもしれませんが、私なりに噛み砕いた結果こうなりました。

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質問者

お礼

ありがとうございました。とても助かりました。

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