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総合医とは

現在の内科の開業医さんがやっていることを、国が学校で育てて認定医を与えるというものですよね。 では、例えば死をを家で看取りたいという人には在宅医療(往診)をしたり、そういうこともするのでしょうか? 基本的に、現在の内科医とどう違うのでしょうか?

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  • ma_po
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回答No.1

 こんばんは! まずは、こちらをご覧いただければと思います。 【受診、最初は「総合科」 専門医に橋渡し】(Yomiuri Online) http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070430ik02.htm 「総合科は、「熱がある」「動悸(どうき)や息切れがする」「血圧も高い」など一般的な症状の患者の訴えを聞き、適切に治療したり、専門医に振り分けたりする診療科を指す。同省では、開業医の多くが総合科医となり、いつでも連絡がつくかかりつけの医師として、地域医療を支える存在となることを期待している。」  ということなので、基本的には「開業医」の先生方への箔つけの制度だと思います。  では、なぜこういう制度が必要かというと、「日本の医療現場はこれまで、日常の診療を行う診療所(開業医)と、24時間対応で入院と専門治療に当たる病院との役割分担があいまいだった。このため、胸の痛みやめまいなどを感じた患者が、どの医療機関にかかるか迷った末、大事を取って専門性の高い病院に集中。軽症患者から救急患者まで多数が押し寄せる病院では、医師の勤務状況が悪化し、勤務医の退職が相次ぐ一因にもなっていた」背景があります。  医療機関には、患者さんの病状に応じて「担当すべき領分(範囲)」があり(医療法第1条の2第2項、第1条の4第3項参照)、「診療所(医療法第1条の5第2項)」・「(一般の)病院(医療法第1条の5第1項)」・「地域医療支援病院(医療法第4条)」・「特定機能病院(医療法第4条の2)」と区分されています。また、その数も役割に応じて上に行くほど少なくなります。国家行政組織や裁判所の構成みたいですね!  ところが、多くのみなさんは、この領分の存在を認知されていないんですね(もちろん、私も含めてです(^^; )・・・  上の記事に書いてある、「大事を取」ろうとする最大のわけは、多くの方が「開業医さんより専門医さんの方が知識も経験も豊富で、安心して診察・治療をお願いできる」という印象をもたれているからです。そのため、開業医さんの開設する「診療所」や「一般の病院」を飛び越えて、その地域で中心となっている「地域医療支援病院」、あるいはそこすら飛び越えて、大都市にある大学病院をはじめとする「特定機能病院」に直接行かれる方も少なくありません。  そうすると、この「地域医療支援病院」や「特定機能病院」に大きな負担がかかり、これらの病院で診察・治療を受ける必要があると客観的に認められる患者さんを待たせることになったり、専門医さんにも大きな負担を強いることになります。  従って、患者さんはまず診療所や一般の病院にかかり、開業医さん等は、症状が比較的軽く対応可能な患者さんには「自身が対応」し、症状が重篤とはいえず、高度ではないが相応の対応が必要と診断された場合は「地域医療支援病院」を、症状が重篤あるいは治療に高度な専門知識と技量が必要と診断された患者さんには「特定機能病院」を紹介することが望まれるのですが(医療法第1条の4第3項。初診が「地域医療支援病院」であった方の症状が、重篤あるいは治療に高度な専門知識と技量が必要と診断された場合も、これに準じます)、いかんせん、病院等の選択権は「診察を受ける側」に委ねられていますから、患者さんが最初からいきなり「特定機能病院」に行ってしまうこともあります(ここは、地域により異なります。地方の方は「地域医療支援病院」の、大都市の方は、それすら飛び越えて、いきなり「特定機能病院」の門戸を叩く方も少なからずいらっしゃいます)。  だから、国が「総合科医」なる制度を創設し、開業医さんや一般の病院についても、「国が知識と技量を公認した、複数の科にわたる幅広い知識をもったお医者さんだから、安心してかかってくださいね~。その病院や診療所で適切な対応ができないと判断された場合は、ちゃんと上のランクの病院を紹介してもらえますから、最初からいきなり上のランクの病院に行く必要はありませんよ~」とおすすめする制度を作って、患者さんが最初から「地域医療支援病院」や「特定機能病院」に行ってしまうのをできるだけ減らそうという試みが「総合科医」制度のようです。  なので、「総合科医」さんも「現在の内科(あるいは他の)開業医」さんがなさっておられることと、なさることは何ら変わるところはないと思います。在宅医療(往診)などについても今と何ら変わりはなく、個々の「総合科医」さんが、業としてそれをなさるかどうか決める、というレベルの問題だと思います。  ちなみにこの制度、個々のお医者さんがどうやって「総合科医」の認定を受けるのか、その過程はまだ決まっていないようですね・・・医療機関の領分のすみわけに成功すれば、とてもすばらしいことなのですが・・・

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