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ドント式でやっていること
昨日の参議院選挙の比例区で各党の当選者数を決めた、”ドント式” についてですが、計算方法は理解しました。 でも、この変な計算方法、一体何をどうするための計算方法なんでしょうか? 特に獲得票数を1,2,3…と数字で割ってゆくという操作の意味と、 そういうことをすることで何が達成されるのか全く理解できません。 やさしい説明を、よろしくおねがいします。
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例えば以下のサイトでドント式の計算をした例があるので、 これを使って説明します。 http://www.pref.shimane.jp/section/senkyo/sousenkyo/syugi/dont.html 1、2、3で割った結果が何を意味するかというと これは、その政党がそれだけの議席を獲得した場合の 1議席あたりの得票数を示しています。 例えば上の例で言うと、全体で1議席しかない場合は、 総得票数が最も多いA党が獲得するのが妥当です。 全体で2議席の場合は、2番目に得票数の多いB党がとる選択肢と、 一番多いA党が2議席とる選択肢が考えられます。 ここでA党が2議席獲得した場合の1議席あたりの得票数は500ですが、 これはB党が1議席獲得した場合の1議席あたりの得票数700に劣ります。 従って、2議席目はB党です。 同様に全体で3議席の場合は、ABの次はC党600です。 全体で4議席の場合は、ABCの次は、 A党が2議席目を獲得した場合は1議席あたり500であり、 これはBC党が2議席獲得した場合の 1議席あたりの得票数よりも多いのは当然として、 D党が1議席獲得した場合の280よりも多い。 よってA党が獲得することが適切です。 このように配分していくと、この例では8議席ですが、 最終的に1議席あたりの得票数として A党は333.3、B党は350、C党は300、D党は280となり、 これが概ね一致することから公平に配分されていることがわかります。 割る数字は議席獲得数を示しますから、当然1から順に増えていきます。 1、3、5などとなっては意味がありません。
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- Ama430
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定数が多ければ、単純比例方式が最も民意に近いはずです。 一方で死票の多い小選挙区制を導入したのが民意より「二大政党制をつくる」という特定の思惑を優先したためであることと合わせて考えると、「ちょっとでも与党に有利」という動機があからさまであると感じています。
お礼
>定数が多ければ、単純比例方式が最も民意に近いはず なるほど。それはそうですね。ありがとうございます。
- Ishiwara
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昔々、河川工事のために、大田村から910人、小田村から90人の農民が駆り出された。工事は無事に済んで、殿さまから牛10頭のごほうびが出た。 代官が大田村に9頭、小田村に1頭を分け与えようとしたが、大田村の名主から苦情が出た。「10頭ともこちらにお渡し願いたい」というのである。「なにを申す。それでは小田村の90人はタダ働きになってしまうではないか。」と代官は答えた。 しかし、名主の言い分はこうだ。「もし、小田村が90人で1頭もらえるのであれば、私どもが9頭いただくためには、810人出せばよかったのです。それなのに910人出したのですから、100人がタダ働きということになります。90人がタダ働きになるよりも、このほうが不公平でございましょう。」 この理屈には寸分のスキもないように見える。代官は思案の末、10頭とも大田村に与えた。小田村の村民が嘆き悲しんだことは言うまでもない。 上記の「タダ働き」を選挙用語では「死票」という。つまり「ドント式」とは、「死票を最少にする」という名目のもとに、多数党が少数党から票を収奪する仕組みのことである。
お礼
今回の選挙結果では死票の数では大政党が多く 死票の割合は新党日本などが多く うまくボーダーラインに近いところをわずかに超えたところに票が乗ったか落ちたかで 素人のゴルフの運みたいな感じなんじゃないんでしょうか? ”数学的に公平”なんてあるんでしょうか? ありがとうございます。
- masa2211
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具体的には、 得票率×当選者数で割り振る(端数が出たら、小数部の大きい順に採用する)のはなぜダメなのか? ということですよね? 実際、これでは不公平な事態が起きます。 例: 政党がABCの党で、それぞれ33%、53%、14%の得票とします。 1.定員10人の場合 得票を10倍すると、 3.3人、5.3人、1.4人となり、整数部は9人。 よって、小数部の最も大きいC党を1人足す。 すなわち、3人、5人、2人となる。 2.定員11人の場合 得票を11倍すると、 3.63人、5.83人、1.54人となり、整数部は9人。 よって、小数部の大きいA、B党を1人ずつ足す。 すなわち、4人、6人、1人となる。 1.2.を比べると、定員が増えたのにかかわらずC党の当選者が減ってしまいます。 これは明らかに不公平であり、ドント方式ならこのようなことは起こりません。
お礼
ありがとうございます。
考え方は一見複雑に見えます。 >>そういうことをすることで何が達成されるのか全く理解できません。 ごもっともです。 目的は、それぞれの政党の議席配分率が得票率に近づき、最終的には一致することを目標にした計算方法です。 例えば、定員が100人 全投票数が100万としましょう。 A党が40万、B党が30万、C党が20万、・・・G党が2万の得票数とします。 すると、 A党は得票率が40%なので40議席、 B党は 30%で30議席、 C党は 20%で20議席、 ・・・・・・・・ G党は2%で 2議席 獲得できたら理想的(合理的)ですね。 さて、ドント式は各政党の得票を1,2,3・・・・で割っていき、数が大きい順に当選させます。 すると、上の例では A党は40で割ったら1万になります。 B党は30で割ったら1万になります。 C党は20で割って1万 ・・・・・・・ G党は2で割って1万 ですから、 A党の40番目と、B党の30番目、C党の20番目・・・・・G党の2番目の人がちょうどぎりぎり、最下位の当選ラインに並ぶと言うことです。 これは、得票率と議席数がうまく一致することをあらわしています。 有権者数が多ければ多いほど、議席数が多ければ多いほど、うまく一致します。 ちなみに今度の選挙では 比例区の定員48で、 民主 得票率39.4%で 20議席(41.7%) 自民 28.1% 14議席(29%) 公明 13.2% 7議席(15%) 共産 7.5% 3議席(6.25%) 社民 4.5% 2議席(4.2%) 国民 2.15% 1議席(2.1%) 日本 3.0% 1議席(2.1%) 女性 1.14% 0議席 2.1%の得票率が1議席に相当しますので、女性党は残念ながら、ぎりぎりで0議席もやむなしのような感じですね。 大政党が若干有利になるようです。(といっても議席数が±1以下の損得) 得票率と議席数を一致させるだけなら、議席を得票率にあわせて配分すれば簡単なのですが、そうすると、4捨5入の関係で合計が定足数にならないとか、小数得票率の政党の議席数を配分するのがうまくいかず、少数政党からの不満が出るのではと思います。それをうまく納得させる(難しい計算をしてけむにまく?)ための計算みたいな気もしますが、うまく考えたものですね。 上の数字を見ると、得票率が議席獲得率に近いことがいえます。
お礼
上位三党が得してるように見えますが、 だからといって、何か他に公平な配分方法があるかというと、 数学的にはどうなんでしょう…ありがとうございます。
- Tacosan
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政党 i の得票数を b_i としたときに, 獲得議席数 v_i が定数αによって v_i = floor(α b_i) となれば「得票数に比例して議席を与える」といえるでしょう. このαの値を決めるための手続きだと考えられるんじゃないでしょうか.
お礼
高1くらいの数学力しかないので、難しすぎて理解できません。 すいません。ありがとうございます。
お礼
なるほど。n議席あたえると1議席あたり、何票になるかを、ずっと計算しているってことなんですね。なんとなくわかりました。ありがとうございます。