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コモンモードノイズとフェライトコアに付いて
USBケーブルや電源ケーブルによくフェライトコアが付いていますが、あれはコモンモードノイズ対策だと解釈しております。 ノイズの無い理想の状態では、通信信号の電流にしろ電源の電流にしろ、フェライトコアの中を通っている全電流の総和は常に+-0で、このような電流(ディファレンシャルモード)に対してはフェライトコアはほとんど働かず(インピーダンス≒0Ω)、電流の総和が0ではない信号(コモンモード)に対してフェライトコアはインピーダンスが高くなり、抵抗として働くものと理解しております。このように、コモンモードに対してのみ抵抗として働くことで、コモンモードのフィルターになるものと思っております。 そこで質問なのですが、 【質問1】 上記の私の解釈は正しいのでしょうか? 正しくはフェライトコアとはどのような物なのか、教えて下さい。 【質問2】 上記の私の解釈が正しいとしての質問です。 ディファレンシャルモードに対しては働かないとは言っても、全くの0Ωでは無いはずで、いくらかはインピーダンスが生じるものと思います。フェライトコアのデータシートにはインピーダンス特性図が一種類だけ載っていますが、これはコモンモードに対しての特性図と思います。そこでメーカーにディファレンシャルモードに対してのインピーダンス特性図も要求したのですが、なかなか出してもらえません。特にUSBケーブルにフェライトコアを装着する場合は、USBの通信信号帯域のディファレンシャルモードに対して、十分にインピーダンスが低いことを確認しなければ使用できないはずです。 どうしてメーカーは、ディファレンシャルモードに対してのインピーダンス特性図を出さないのでしょうか? 私の解釈およびメーカーへの要求が頓珍漢な内容なのでしょうか? 以上よろしくお願い致します。
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>どうしてメーカーは、ディファレンシャルモードに対してのインピーダンス特性図を出さないのでしょうか? 比較的高性能を要求される製品だと、挿入損失(insertion loss)特性の代表値を示す場合があります。 [一例] http://www.murata.co.jp/articles/ta05e2.html >ハイビジョン機器に用いられるHDMI(High-Definition Multimedia Interface)のノイズ対策 >●コモンモードチョークコイルの選択 >図8:巻線タイプコモンモードチョークコイルの特性差(ディファレンシャルモードの挿入損失特性) 一般用については、挿入損失が実用上問題にならないほど小さいので、わざわざ提示はしないとも思われます。
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- tadys
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【質問1】 そのとおりです。 フェライトは鉄などの酸化物を焼き固めたものです。 TDKのサイトを調べてみてください。下記は1例です。 http://www.tdk.co.jp/techmag/museum/museum13.htm 【質問2】 大抵の場合両方の値が載っていると思いますが。 下記の例では、「Normal Mode」と書いてあるのが あなたの言っている「ディファレンシャルモード」です。 http://www.toko.co.jp/products/pdf/coils/nt2520.pdf
お礼
私の解釈がそれなりに正しいと判り、安心いたしました。 説明不足でしたが、チョークコイルのデータシートにはノーマルモードの特性も大抵載っているのですが、フェライトコアのデータシートにはどれも1種類(コモンモード?)の特性しか載っていませんでした。 これに付いては再度質問させて頂こうと思います。 有難うございました。
お礼
挿入損失という表現は気付きかなかったので、もう一度データシートを読み直して見ます。 「挿入損失が実用上問題にならないほど小さいので、わざわざ提示はしない」 というのが現状のような気はしていますが、これに付いては再度質問させて頂こうと思います。 有難うございました。