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TG-DTA
TG-DTAは、プラスチックやタンパク質ではあまり用いられないと聞いたのですが、どうしてでしょうか?
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- curvingmas
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回答No.1
どなたも回答されていないようですので、専門ではありませんが参考になれば。 質問からあまり詳しい状況読み取れないので、一般論として書きます。 TG-DTAは熱分析の中では、汎用性が高い測定手法で、プラスチック等のサンプルでも使用されている方はたくさんいます。特に分解過程や燃焼課程の測定、耐熱性評価等でよく使用されていると思います。 しかしTG-DTAには幾つかの欠点があります。 1、感度が熱流速型DSCに比べて低い(1/10ぐらい) 2、ピーク面積に定量性が無い(条件を限定すれば定量可能) 3、低温測定が難しい プラスチックの場合、融解ピークはTG-DTAでも測定可能ですが、ガラス転移ピークは小さすぎてほとんど検出できません、またガラス転移は低い温度(~150℃)で起きますので、低温からの測定も必要になることが多いです。 また融解ピークや結晶化ピークの反応エネルギーの定量測定もプラスチックで良く行われています。 たんぱく質は測定したことありませんが、同じようにピークが小さく低温測定が必要になること多いと思われます。 以上のような理由から、プラスチックや高分子は一般的に良くDSCが使用されているため、TG-DTAは使用されていないように言われているのでは無いでしょうか。 イメージ的にTG-DTA=無機、DSC=高分子という感じなのでは?。