予言の自己成就・自己破壊・フィードバックの例
予言の自己成就・自己破壊・正(負)のフィードバックの例で、下のようなものは、多分おかしいと思うのですが…修正できる部分があればお願いします。的外れなら、例えばどのようなものがあるか、回答よろしくお願いします。
古来から神の国とされる日本では、皆がそう信じている事で、(p71)元軍の襲来(1274,81年)の時に起こった暴風雨を日本は「神風」とよんだ。偶然の産物である暴風雨(台風または低気圧)を「神風」だとし、さらには神の存在も確信していく。これには正のフィードバックが関わっている。さらに、2回目の来襲(弘安の役)では暴風雨は吹かなかったとの説が有効であるらしいが、これもまた、人々が2度の神風が起こったと、そう固く信じ、私たち現代人ですらも、それを事実だと思い込んでいるという意味でほとんど事実に等しいものになっている。よって、「神はいるだろう」という予言が、「神風」(=神の存在)を生み出したことで、神の存在が自己成就した。よって予言の自己成就が成り立つ。
※神は、人々が存在を心から認めた時点で存在することになる。という定義を基にします。
日清戦争から太平洋戦争までの日本の快進撃は、上図の様な正のフィードバックに起因する。
補足だが、強い国になり過ぎ、他国に同盟を組まれ、攻撃、抵抗され負けると、負のフィードバックとなる。
一方、日清戦争で負けた清は、その後威信低下により、植民地化の一途を辿る事になる。それまで中国が大国として君臨していたのは、中国内外全ての人々が昔から、強力な大国だと信じてやまず(⇒ラベリング)、本来、戦争をすれば負けるであろう清は、戦争を仕掛けられず、負けないので、更なる大国として安定を極める。これは実際には弱い清が、「昔から強い中国王朝は、「清」においても強国である筈だ。」という予言が、清を強い大国として大成させた点で予言の自己成就と言える。
以上です。
これは大学の社会学の講義でやっている内容です。そこで、課題がでて、上のものは僕が作った例です。しかし、「やる気があるならやり直して下さい」との厳しいお言葉を頂きました。