私も数十年前・高2の時、英訳の“奥の細道”を読んで、余りの解り易さに感動した記憶があります。恐らくペンギン・ブックスだったと思いますが………。
ここでは、【英文版 奥の細道………ドロシー・ブリトン著】 の冒頭で説明します。この本もまた、意訳という意味では、随所に素晴らしい工夫が見られます。
The passing days and months are eternal travellers in time. The years that come and go are travellers.
(月日を文字通り、monthsとdaysを対応させています。百代の過客……永遠に続く旅人のようなものである。 行かふ年……NHKの“行く年、来る年”の感覚で過ぎ行く年を捉えていると考えて下さい。)
*この時代の、成年男子の平均寿命は、50歳未満です。
Life itself is a journey ; and as for those who spent their days upon the waters in ships and those who grow old leading horses, their very home is the open road.
( 日々旅にして、……人生それ自体が旅である。で文章を倒置させています。 as for those who ~/~である者について言うと、*船の中、水の上で毎日をすごす。 leading horses/馬を導きながら *老いをむかうる。 their very home is the open road/veryは強調表現で、彼らの正に棲み家は、(人生の象徴としての)野外の道である。)
*馬子、馬方/packhorse driver ですが、この時代日本人は、主に農耕馬として使用していました。それ故、この語はしっくりきません。
And some poets of old there were who died while travelling.
以上参考にして下さい。
どんな本でいいですから、徹底的に分析する方が興味深いです。
お礼
ありがとうございます!! キーン氏の本は読みました。これを読むと、自分の訳に凹みます。 日本人でも読み込みがムズかしい、これを母国語に訳すってのは、大変なものだなぁと、あらためて感心しました。 ありがとうございました!!