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フランス語の定冠詞は英語の定冠詞と違って指示性が弱いというのは本当ですか?
フランス語の定冠詞は英語の定冠詞と違って指示性が弱いというのは本当ですか?つまり、le より ce のほうが「指示」の場合は好まれる程度が英語のそれより強い?
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総称的用法がよく使われるのでそのような印象を与えるのかもしれません。 Le cheval est un animal utile. = Horses are useful animals. J'aime le vin. = I like wine. 定冠詞のもう一つの用法は「認知されているもの」に付くことです。これは英語でもフランス語でも使われます。 指示は英語では this/that フランス語では ce (**-ci/la) がよく使われます。指示するためには定冠詞は通常アクセントがなく弱すぎます。ドイツ語では定冠詞を強く読むことで指示の機能をもたせることができます。ただ遠近感はないので状況に応じて「この・あの・その this/that」を訳し分けます。 とにかく#1さんも言われるようにフランス語は圧倒的に定冠詞の使用頻度が高いのでそのような印象を持ちます。 ついでに#1さんの言う「中学の英語で定冠詞を指示代名詞のように用いることです。つまり、thisとthatの中間的な意味として日本語では「その」を使うような場合にtheを当てている」については残念ながらそのように考えている講師・教師は少なからず存在します(少なくとも教科書にはそんなことは書いていません)。
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- ganglion
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うーん、微妙だね。 the は基本的には指示代名詞ではない。 that や this が指示代名詞だ。 指示代名詞とはよりヴィジュアルなもので、視覚的に指示する。 定冠詞は観念的なもので、抽象的に指示する。 で、trgovec さん(とたぶん mytille55 さんも同じ考え。違いますか?)のご意見では、学校では誤って、定冠詞が視覚的に物を指示することができる、と教えられている。 というご意見でしょう。 私の考えでは、the も視覚的に指示することができる。なぜならその用法は、「視覚上の指示」と「観念上の時間軸上の指示」も頭の中ではごっちゃにされていて(ごっちゃになるのが人間というものの性質のあらわれ)、あまり区別がされなくなっている、というものです。 これは私の考えだったんですが、ネイティブスピーカーにとって、the はいかなるときも必ず「抽象的な指示」であって「視覚的な指示」とはなりえない、と言えなくもないかもしれません。 自分のほうでももう少し考えてみようと思います。
#1です。 中学の英語でのtheの扱いなんですが、私が思うに中学(高校、大学も然りですが)、和訳を主体としているため、和訳が「その」になるように英文を書いているために そのようなことが起きるのだと思います。講師・教師がそう考えているかはわかりませんが、要するに便宜上の問題だと思います。教科書や参考書にも theはthisとthatの中間的な意味合いを持つと言う記述は一言もありませんが、小学校の国語では、ものを指す時は近い順から「この」、「その」、「あの」を使うと教わります。そして、冠詞と言うのは日本語にはありませんから、theはとりあえず「その」という意味だと教わります。それで、theをthisとthatの中間的な意味合いで使うのは、教科書ではなくて、教師が自作の問題によく見られます。まあ、和訳を主体とした学習の落とし穴なんですがね。
フランス語の定冠詞の指示性が弱いかどうかはよく分かりませんが、英語なら無冠詞の場合もフランス語では定冠詞を用いることも多いですね。私はフランス人向けの教材で英語の復習をしたことがあるんですが、英語のtheがフランス語ではceに訳されていたのはあまりなかったような気がします。ただ、私がむしろ疑問に思ったのは 特に中学の英語で定冠詞を指示代名詞のように用いることです。つまり、thisとthatの中間的な意味として日本語では「その」を使うような場合にtheを当てているケースが多いように感じます。もしスペイン語をご存知でしたら eseを使うような場合です。確かに英語の定冠詞にも指示形容詞的な用法もないことはないんですが、語気的には弱くなります。