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パリ 5月革命 学生運動 

大学の講義で 『先進国で唯一学生運動が失敗した国』が日本だと知りました。 そこで質問があります。 学生運動を成功した国は何が変わって 日本だけは何が変わらなかったのでしょうか? 参考になる資料でも何でも良いのでよろしくお願いします。

みんなの回答

  • mattu007
  • ベストアンサー率18% (10/53)
回答No.2

>学生運動を成功した国 私はそれを知りません。 日本での学生運動を分かりやすい日大闘争で言うと、 大学当局-右翼学生による大学支配からの解放、つまり日大の民主化要求ということになり、68年・両国での大衆団交で一定の成果をあげて終了へ向かいます。初期全共闘のメンバーはこの期に戦線を離れていったものも多数います。 では69-70年にいたる闘争は何だったのかといいますと、それは新左翼(マルクス・レーニン主義、トロツキー主義、毛沢東主義等)による政治闘争で、学生運動とは意味合が違っています。新左翼を構成した多くは学生で、バリケードストライキの舞台も大学でしたので学生運動と混同されていますが、労働運動などと連携した「革命運動」であったのだと思います。 一方、フランス・パリ5月革命などではやはり左翼勢力が関わりましたが、フランスでは過去政治的亡命者を積極的に受け入れる歴史が有り、各国からの先進的な芸術家も多数いたり、また対独レジスタンスの経験などもあって政治的なアンチに対する社会的な包容力が日本とは違っていました。また、アンダーグランド文化がいまだ続いており、むしろ権力に対する「反抗」が文化である社会がフランスです。 先のフランス大統領選挙の結果、デモが荒れたのもその精神性がある所為でしょう。 アメリカは反戦運動がヒッピー運動と融合したようになり、戦争より愛がいいというジョン・レノンに集約されます。また、ブッシュのブレーンのネオコンには、過激派・第4インターナショナルの一員だった人がいることは一時期話題になりました。 >日本だけは何が変わらなかったのでしょうか? 日本は変わりました。学生が政治を語らず、参加もしなくなりました。 ただ、学生という立場は今日とは違っていて、当時はある程度社会からは一目置かれる立場であったことは言えます。その学生が騒いでいるのだからと、当時の大人たちは学生たちに積極的に話しかけていました。その下地が新宿西口フォークゲリラを生んだのでしょう。その後の連合赤軍事件、中核vs革マルの壮絶な内ゲバが学生を政治から遠ざけたとも言えます。 >参考になる資料でも~ パリ5月革命に参加した作家は「五木寛之」氏です。その経験をもとに「デラシネの旗」を書いています。 平岡正明「大革命論」(太田出版)。60年代初頭からの日本革命論。革命運動の集大成。 元日大全共闘の方が「バリケードを吹き抜けた風」という本を数年前に書いています。これが総括文章と言えるでしょうか。 当時を懐かしむ著作やサイトは多くありますが、役にはたたないでしょう。 結論:学生運動が勝利した国はありません。勝利したからといって学生は大学を卒業していきます。 その後は…、 政府内に元活動家はいます。現官房長官がそうですね。また文部科学省でゆとり教育を画策し、実行したのが元活動家。東京都副知事に任命された猪瀬直樹氏も元活動家です。 活躍されている方も大勢です。それなりに社会へ積極的に関わり、影響力のある方もいます。 日本の学生運動は部分勝利・全体は敗北。共産主義の運動が中心だったゆえ、世界的な退潮傾向が始まるともはや再生不可能になりました。 フランスのような「反権力」の文化は日本にはありません。学生運動の敗北を見て、多くの人は一切止めてしまったのでしょう。「やっても何も変わらない・変わらなかった」とは70年代に多く聞きました。 あきらめの早い民族かもしれません。

snuffman
質問者

お礼

回答有難うございます。 大変参考になりました。

  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.1

>『先進国で唯一学生運動が失敗した国』が日本だと知りました。 かなり穿った見方をする教授のようですね。 「安保闘争失敗」というなら、確かに日本は失敗しました。 しかし、「学生運動(大学闘争)」失敗というのは早計な気がします。 本来、「学生運動」の目的は「大学改革」です。 当時、多くの大学は位階制であり教授や経営陣に「経営」が独占されている状態でした。 これを「学生主体の大学を」と要求し始めたのが、「学生運動」の始まりです。 戦争反対や政治的要求は、その延長線上にあるといえます。 学生運動の時期は、丁度世界的に経済成長期に当り、それによる価値観の転換が根本にあります。(女性の社会進出・フリーセックス・自由恋愛主義・人口の都市流入etc...) この社会的価値観の転換を受けて、大学教育のあり方を問う声が大きくなり、大学改革(あるいは大学の大衆化)が行われました。 確かに、欧米各国では関連する法案が作られたのに関して、日本では「大学そのものを解体しよう」とした事で多くの大学では一端挫折します。 (大学と学生が歩み寄り、成功した例は幾つもあります) しかし、少子化を受けて各大学の経営が厳しくなるなかで、いま大学改革が盛んに叫ばれはじめています。 確かに、「学生が全面にたっての運動」という意味では、当時の学生運動とは違いますが、大きな流れから言えば、やっと日本でも世界が目指した学生運動の目的に向かって動きだしたと言えるかもしれません。 http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/hyakunen/newsletter/342_hyakunen.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E6%9C%88%E9%9D%A9%E5%91%BD_(%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9)