周期表の中で、非金属元素は主にどの辺りにいますか?
大雑把に言えば上のほうですね。
分子は共有結合を基本骨格とする化合物と定義されます。
では共有結合とは?
いろいろな言い方ができると思いますが、「原子核自身が結合に関与する結合形態」という表現ができます。
周期表の上のほうは元素番号が小さい=電子数が少ないため、比較的原子核は「むき出し」になっています。このため、共有結合を作りやすくなります。
一方、周期表の下のほうは原子核の周りは何重もの電子の雲で覆われており、容易に接近できません。このため実質的には共有結合を作ることができません。
(指向性の強い軌道を用いた配位結合は共有結合であり、得られた化合物は錯体分子を呼ぶこともありますが、今回は省略します。)
金属/非金属、共有結合/金属結合/イオン結合の区別はあくまで「教科書的」な分類です。
テストでよい点を取りたいなら、教科書に書いてあることに疑問を持たず、丸暗記をお勧めします。
化学の本質を学びたいのであれば、高校の教科書に書いてあることは「すべて嘘、よくてゴマカシ」くらいのつもりで読み、専門書で勉強してください。(それ相応の労力、時間は必要ですが。)