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実際物流業界って??
私は現在海外との関わりを持ちたいという思いから、国際物流の会社を中心に回り、選考もいくつか進んでいます。 ですが、物流業界に関しては「激務」「給料も良くない」などあまり良くない噂を聞くこともあります。 実際に社員の方にお会いしてお話をさせて頂く機会もありますが、みなさんバイタリティー溢れる良い方ばかりなので、物流の仕事に携わりたいという思いはあります。 ですが、できるだけ多くの方のお話を伺うことができれば幸いだと思いこちらに質問させて頂いています。 実際、物流業界ってどうなんでしょうか? みなさんが働かれている会社や環境、職種などによっても違ってくるとは思いますが、是非色々勉強させていただければと思います。
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国際物流業界の代表格である海運関連の仕事をしている者です。基本的に、海運・国際物流業界は、商社・貿易業界などと並んで、海外とつながりが持てる代表的な業界であり、海外出張・赴任の機会も多く、世界中でその物資を必要としている人に、その物資が存在している所から調達し、送り届けるという、非常にやりがいの大きい仕事だと思います。以下に思いつくまま、この業界の一般的な特徴を挙げてみます。但し、これは一般論であり、個々の会社や職場、職種によって、それぞれ環境が異なることをご承知置きください。 1.海運・国際物流業界は、国家的な重要産業である。まわりを海に囲まれ、資源の乏しい日本は、生活物資の大半を海外に依存せざるを得ない。海外との間で物資の輸出入を行う場合、大量輸送を行える海上輸送は最重要手段であり、現状99.7%(数量ベース)は海上輸送に頼っている。残りのわずか0.3%が航空輸送である。 2.海運・国際物流業界は、B to B (Business to Business:企業間取引が主体)の産業であり、鉄道・車・飛行機に比較しても我々の直接の利用の機会が少なく、又産業従事者の絶対人数が少ない為に、国家的な重要産業である割には消費者の目に触れる機会が少なく、「海運」と言っても、先ず「航海」・「船乗り」・「港」等「労働集約型産業」のイメージや「造船」のイメージが先に連想される向きが多いように見受けられる。 3.しかし、海運ほど時代の最先端を進んでいる産業も少ない。勿論運航面でも、最新鋭のIT機器を備えているし、世界の海とつながっている産業なので、競争相手は世界中の国際物流会社であり、これまでに熾烈な競争が繰り広げられてきた。 だから、国内の多くの他産業の会社がバブル後にリストラなどで苦しんだような経験をもっと前に通り越してきた。(戦後昭和39年とその後の海運集約があり、多くの会社が合併し、リストラを断行した。) その過程で、事務や経営を大幅に効率化し、少数精鋭でも仕事をこなせる骨太の産業に生まれ変わった。 4.少数精鋭であるため、傾向的に国際人たるにふさわしい、優秀かつ人柄良好の社員が多く(私の会った人たちも素晴らしい)、社員の結束も高く、経営者と若手社員との距離が近く、若い頃から多くの裁量が与えられるケースが多いように見受けられる。 5.若い頃から人を育てようという意識が高く、若いうちは、比較的短いサイクルで、多くの部署を体験させることが多いように見受けられる。(ただ、まれに、最先端分野の部署では、年の近い先輩がおらず、うまくOJT(仕事の場を通じて仕事を教えてもらうこと)が機能しないケースもあるようだ。) 6.又、職場によっては、女性が少なく、うるおいに欠けることが多いかもしれない。女性が少ないのは、元々採用人数が少なく門戸が狭いのが原因かもしれない。(女性が多く、活躍している職場は、男性にとっても働きやすいかどうかのバロメーターといわれるが・・・) しかし、一旦採用された女性は、男性と同等に活躍し、昇進についてもほぼ差はないと思う。セクハラの相談部著なども完備され、又、結婚・出産後も働ける環境は備わっているようだ。(例:日本郵船(丸の内)には、託児所がある) 7.「激務」で「給料も良くない」かどうかは、一概には言えないと思う。(会社や職種によって違う。) ただ、昔ほど際限なく残業をすることはないと思う。ITが発達し、海外との時差を気にすることも少なくなった。ただ、決算期には、経理が集中的に忙しくなったり、重要案件が集中した時に、少数精鋭で人数が少ない為に、色々な業務が集中することはあるかもしれない。 又、給料については、業績を反映し(今は、中国景気のおかげもあり、海運・国際物流業界の業績は押しなべて最高で、株価もすごい!)そんなに悪くはないと思う。 海運・国際物流業界の概要は次の本や、各社のHPもご参照下さい。 でもやはり、会社の社風を肌で感じるなら、多くの先輩と引続き会われるのが一番いいと思います。 ・ (社)日本海運集会所編「入門『海運・物流講座』」 →海運専門書店「ツキヂ書店」などに在庫あるはず ・会社の歩き方シリーズ・商船三井 海運・国際物流業界をめざす学生のためのサークルもあります。↓ 中段右側の「掲示板」をクリックすると最近のセミナーなどの情報もあります。
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- mpaka
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実は、物流業は、ものすごく業務の幅が広いです。現在は、SCMの関係で、生産計画の一部まで物流業の業務になりつつあります。 代表的なものでは、倉庫業・運送業・通関業などをあげると分かり易いと思います。 それぞれ簡単に紹介しますと、 倉庫業・・・物を保管し出庫する。 運送業・・・物を配送する。 通関業・・・輸出入の税務手続き。バンニング(代行)。 ちなみににSCMの運用会社は、物流業と呼ぶことは少ない。 本当に大雑把でご存知かもしれないけれども念のため。 そして、これらのうち複数の業種を有している企業のことを物流業と呼ぶことが多いです。 大手では日通以下ほとんどの企業でこの3部門を社内に有しています。 また、別の切り口では、これら業務を有している企業のうち、特定荷主の元受を外注で行っている企業も多くあります。そのほとんどが、大企業の物流子会社です。就職活動でよく聞かれたと思いますが3PLは、この物流子会社がもっとも良く利用する手法です。 これら物流の形をピラミッドにするともっと良く分かるかと思います。荷主を頂点に元受物流企業・2次受け・・・各専門会社(運送・倉庫・通関・資材etc)※上部に行くほど管理的指示的権能になります。 さて本題ですが、はっきり言って分かりません。文脈から判断すると思われている物流はおそらく通関事務系なのかなという気はします。また、おっしゃられている噂は主に現場系でよく聞く話です(例外も結構ありますけど)。 貴殿のイメージしている物流が何なのか明確にし、研究することをこの業界に入るに当たり、お勧めします。希望企業の強い商材や荷主および、国内外を含めた物流範囲は必須です。それに応じて、業界としての給与の相場や、労働時間の目安は、おおよそ見えてきますよ。 それから、小さい企業や、人の少ないセクションの場合、物流網が機能している間は例え家に帰っても休みではない。緊急対応が起こる可能性は、どの階層でも必ずある。と言うことは必ず頭に入れて置いてください。 また、2chの就職板物流スレとかの情報を鵜呑みにしないほうがいいです。いろいろな立場の人間が混じっています。同じ会社でも現場と事務所で採用体系や給与体系水準が違うことはざらにあります。そのあたりの情報を持った上で雰囲気を探るにはいいのかもしれません。実際は、ちょっとオーバー気味です・・・ はっきり言ってしまうと、この世界はイメージと実務のギャップは非常に激しいですよ。
お礼
大変貴重なお話どうもありがとうございます!とてもためになりました。サークルまであったとは知りませんでした。 もっと早くに色々な情報に出会っていれば、選択肢は広がった気もしますが、今更何を言っても始まらないので、今後の就職活動に悔いが残らないように頑張りたいと思います。