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月代
個人的に月代というのは、奇妙なものだなと思っています。 まあ、それは個人的な感じ方なのですが、月代について疑問があります。 武士については、いざ、戦というときには兜を被る必要があるという建前があり、 月代を剃る必要があったかと思います。 その意味では、農民、職人、商人は月代を剃る理由がないように思えます。 なぜ、武士でない農民などが月代を剃ったのでしょうか。
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農民が月代を剃っていた理由は、秀吉が刀狩りをする前は「農武の境界が曖昧だった」からです。つまり、それ以前(正確には信長が兵農分離をする前だろうと思いますが)は武士といえども農繁期には農作業に従事し、農民といえども農閑期には戦場に駆り出されたのです。 月代を剃るようになったのは、戦国時代、兜が頭部に密着するようになってからですから、兵農分離が曖昧だった次期と重なり、農民も「月代を剃る必要があった」訳です。 江戸時代にはいると月代はある種「一廉の人物であるという身分証明」になります。武士といえども胡乱な人物は月代が剃れず、農民以下でもまっとうな人物の証明として月代を剃る。そういう風潮になっていったのです。 現代でも「まっとうな人物の証明」としてネクタイを締めます。似たようなものです。
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3さまのおっしゃる身分証明に同意です。 着るもの、持ち物によって、身分は、一目で、わかりますが、何かの事情で、着るものを脱いでいるとき、やはり、髪型で、身分を主張することになると思います。 女性は、遊女でもない限り、自分で、結うのが当たり前でした。 男性は、ちょんまげという性質上、誰かの手を借りないと、結えない仕組みになっています。 刃物の作業をプロでない人に委ねる場合もあるわけです。 プロもいましたが。 円満な人間関係を保っているという証明でもあったわけでは、ないでしょうか。 ここ数日、まげや月代に関する質問に立て続けに答えました。 私たち現代人からすると、不思議なヘアースタイルですよね。 世界中類を見ないと思います。
お礼
身分の主張になるというのは、その通りですね。 回答ありがとうございました。
- tanuki4u
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御武家様を頂点にした身分制度に服従しております。 という、非言語コミュニケーションだと思われます。 世界中のビジネスマンがスーツを着ているのが、「イギリス起源の、ビジネスシステムに服従しております」と表明しているのと同様かと。 武家を頂点にした身分制度に服していない、 公家・僧侶・神官などは、月代をしていなかったのが、傍証になるかと思います。
お礼
月代が身分を表すということですね。 回答ありがとうございます。
- 6dou_rinne
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少なくとも江戸の町では月代を剃っていることはちゃんとした市民のあかしで、床屋もその町のちゃんとした住民やちゃんと手形を持ったものしか月代を剃りませんでした。 そのため元服していない子供はともかく、月代を剃っていなかったり、伸びたままになっているものは怪しい人物とみなされました。
お礼
回答ありがとうございます。 市民であることの証ということ、目から鱗でした。
お礼
確かに人目でわかる身分証明になりますね。 回答ありがとうございます。