2000年以降の緩やかな経済成長は主に、設備買い換え需要が支えになっていたと言われます。長引く景気低目によって設備投資を絞りに絞っていたが、設備の老朽化などに対応するため、機器の買い換えが必要となりそこに一定の需要が発生し景気を下支えするというかたちです。
また2000年以降、世界経済は人類史上これまでにない未曾有の好景気で、その流れに乗れた企業は業績も好調です。一方で主に内需形(日本国内を対象とした商売)の企業は、日本国内の消費者物価があいかわらずである事から低迷した状態が続いています。世界は未曾有の好景気、一方日本国内は相変わらずといった状況から日本経済の迷走は続いているといったことろでしょうか。
このような世界経済の好景気に乗れている企業と内需依存型企業の国内景気の落差からいわゆる格差が生まれているといえるでしょう。また、政府も都市優遇と世界経済の波にのるような企業を優遇する政策を国策としてきましたから、さらにそれを助長する結果になっているといえます。