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文法で困っています。
「この里に旅寝しぬべし桜花散りのまがひに家路忘れて」 この文を訳せという宿題が出たのですが、まだ文法を理解していないので教えて欲しいところがあります。 「旅寝しぬべし」は、旅寝 し ぬ べし という区切り方だと思うのですが、「べし」には意味が六つありどれを選べばいいのかわからず、「ぬ」も下に推量系助動詞があると訳さないと書いてあり、「し」についてはどう訳せばいいのか全くわかりません。 ヒントだけでもいいので、教えてください。 また、「桜花散り の まがひ に 家路 忘れて」は 「桜花が散り乱れ、家へ帰る道を忘れて」という訳でいいのでしょうか?
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学校の授業のことはわからないので、一般人の参考意見としてお読みくださいませ。 >旅寝 し ぬ べし という区切り方だと思うのですが… OKです。 >「し」についてはどう訳せばいいのか 「ぬ」は連用形接続ですよね? 連用形が「し」となる動詞で名詞と結合する動詞とくれば、ふつうはアレですよ。つまり「旅寝し」で一語とみてもいいんです。 >「ぬ」も下に推量系助動詞があると訳さない OKです。 >「桜花が散り乱れ、家へ帰る道を忘れて」という訳でいいのでしょうか? 第一段階としてはそれでいいのですが、それで終わりにしてしまうと、 「散り乱れる」のと「道を忘れ」ることとの因果関係がわかりづらくありませんか。 桜が散り乱れたら、なぜ家路を忘れるのでしょう? この間の論理の隙間を埋めなくてはいけません。風流ぶった平安人の気持ちになってみましょうよ。一言補うのがモアベター。ただし、この一言補足にはきっと正解はありません。歌の解釈になるからです。 解釈例としては「あまりに美しいので」とか「道が見えなくなって」などがあげられそうです。 --ここまで理解できたのであれば、以下へ >「べし」には意味が六つありどれを選べばいいのかわからず これテストに出ますね。解釈においては最も重要な助動詞の中ですものね。難しいし… とにかく「べし」は、とりあえず一回「べきだ」と訳してみましょう。それから、もっと厳密になるようにウンウンうならせて頭をひねってみます。 意味はス・イ・カ・ト・メ・テの六つですね。 そこで、最初は一番簡単なカの「可能」から当てはめてみるのがいいでしょう。どうですか? はまります? 「できる」じゃ意味不明ですよね。 次にス「推量」テ「適当」を当てはめてみます。 「…だろう」 自分の動作で「…だろう」というのはここでは変でしょう。 「…するのがよい」 これはまぁまぁですね。ちょっと保留にしておきます。 最後はイ「意思」ト「当然」メ「命令」。 「…するつもりだ、…したい」 なかなかいいですね。 「(当然)…するはずだ」 自分のことなのにちょっとおかしくありませんか。 「(当然)…しなければならない」 悪くはありませんが、必然性もありません。 「…しなさい」 自分に命令することはあまりありませんよね。 どうやら「適当」か「意思」あたりがよさそうです。当然の「しなければならない」もありえるかもしれませんね(多分ない^^;)。 あとは質問者様のセンスでいきましょう。 こういう感じでいかがでしょうか。 誰かの訳を丸写しして正解するより、自分で考えて間違えたほうが絶対いいと思います。間違えると決まってはいませんし。
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- OKAT
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前のお二人の回答で、ほとんどお分かりのこと思いますが、敢えて蛇足です。「旅寝す」という複合動詞。「べし」は意志を表し、ここまでは「この里で旅寝をしよう」となりますか。「ぬ」の意味を少しでも取り入れ「してしまおう」がいいかも。 「散りのまがひ」は当時の慣用句で「散るのに迷わされて」。「家路忘れて」は質問者の訳でいいでしょう。あるいは「忘れて」は「分からなくなったために」がいいのかも。 蛇足なので、ちょっとあやふやになりました。
- Parismadam
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はじめまして。 1.旅寝しぬべし: 旅寝:体言で、旅先で宿泊すること。 し:サ行変格活用の用言「す」(意味:する)の連用形です。 ぬ:用言の連用形についていますから、完了の助動詞「ぬ」(意味:してしまう)の終止形です。「べし」は助動詞の終止形につきます。 べし:意志推量を表す助動詞です。意味は「~しよう」 以上を組み立てると「旅先で宿泊してしまおう」 2.桜花散りのまがひに 桜花:間投詞的だが、「散りのまがひに」の主体として働く 散りのまがひに:「まがひ」は「入り乱れること」。「に」は原因を表す格助詞。 以上を組み立てると「桜の花が散り散りに舞うので」 以上全訳すると、「この里で宿泊してしまおう。桜の花が散り散りに舞うので、帰り道を忘れてしまったので」となります。 ご参考までに。