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親族を表す外国語で
ヨーロッパ語では「おじ」「おば」は父方、母方、 どちらも同じ言葉を使いますが、 アラビア語では父方か母方かによって言葉が違います。 日本でも「兄弟」「姉妹」は 「お兄さん」「お姉さん」「弟」「妹」と はっきり言い分けますし、 「おじ」「おば」も「叔父」「伯父」「叔母」「伯母」 の使い分けがありますね。 長年気になっていたのですが、このように同じ親族を表すのに、 血統や年齢によって言葉が違う言語は他にもあるのでしょうか。 ご存知の方、教えて下さい。
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まず、基本的な参考となる項目から ↓親族名称の比較 日本語・英語・中国語の順に http://www.sf.airnet.ne.jp/ts/language/kinship.html いとこは、中国語では 16 に言い分けます。 日本は漢字(中国)の影響があるので複雑ですね。「おじ・おば」と音が同じなのに 2種を使い分けるのは、漢字が入ってくる前の古代日本語やまとことばでは区別し なかったと思います。 「兄と弟(姉と妹もですが)」を歳で区別しないのがヨーロッパ、区別するのが アジアって感覚ありませんか。しかし、北欧では「兄と弟」を普通に区別します。 デンマーク語では、storbror, lillebror といいます。 (bror = brother // stor = big, great / lille = little, small)。 たとえば、友人に兄弟を紹介する時、体格などで明らかに兄か弟かわかる時は bror だけですが、普通は storbror, lillebror の方が使われます。 もちろん、英語で elder brother というようなわざわざ区別する感覚はありません。 デンマーク語では、息子は son [oに/が入ります。ここではsoenと以降書きます] ですが、孫は、soennesoen, dattersoen{娘の息子}, soennedatter, datterdatter と いいます。男女を区別せず barn {子} を使って barnebarn ともいいます。 逆にドイツ語では、 Bruder, Schwester を区別しない Geschwister は、英語の sibling よりかは使われますが、男女を分ける Bruder などが普通に使われます。 ベトナム語では親族名称が2人称代名詞として使われます。 ・ong 祖父, 自分より年上の男性 ・ba 祖母, 自分より年上の女性 ・anh 兄 , 自分と同年配の男性 ・chi/co 姉 , 自分と同年配の女性 ・em 弟・妹, 自分より年下の男女 この感覚は、日本語ネイティブには理解し易いと思います。 なお、 ・おじ = bac 父・母の兄 / chu 父の弟 / cau 母の弟 ・おば = bac 父・母の姉 / co 父の妹 / di 母の妹 逆に代名詞ですが、3人称の代名詞で、男女区別しないのが、フィンランド語・ ハンガリー語・トルコ語などウラル・アルタイ系では多くあります。 以下は、学習経験のない言語で、話だけですが。 アイヌ語では、matapa {男性から見た妹} / matak {女性から見た妹} のように、 一部自分の性別の観点から使い分けられる語があります。韓国語では、この 観点は年上の兄・姉に対して分けられているようですね。 以前、イタリア語で、孫、姪が同じ語なのは、なぜか、というのがありました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1081667.html
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ドイツ語では Onkel (おじ) Tante(おば)で伯、叔の区別はありません。 日本でも、伯と叔の区別を知らない人が増えているようによういに思います。兄弟姉妹の場合は特に強調しない限り、兄、弟、とか 姉、妹と自分より年上、年下であるとか言わないような気がします。 あと、日本と特に違うなと感じたのは、嫁さんを呼ぶとき、Schwiegertochter (姻戚関係で出来た娘 という意味)と呼んだり、義理の母親もSchwiegermutter等と呼び、他所の人などに紹介する時に これらの呼び方を使います。 ご質問への答えにはなっていませんが、失礼致しました。
お礼
ドイツ語は全くわからないので参考になります。 婚姻でできた親子関係は英語のin-lawに似ていますね。 ありがとうございました。
- omo-na
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韓国語ではとても大変ですよ。 兄、姉の呼び方も自分が男性か女性かで違うし、叔父、叔母、伯父、伯母とかその配偶者も母方か父方かで違います。また、自分の配偶者の兄弟姉妹とか、逆に自分の兄弟姉妹の配偶者とか…、辞書にも「親族呼称」として表が載っていたりしますがとても一度に覚えることはできません。 でも、弟、妹はどちらも「トンセン(同生)」と単純です。区別したいときはナムドンセン(男同生)、ヨドンセン(女同生)といいます。 韓国の人は間違えたりしないのかなあ。他の国ではどうなんでしょうね。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 いかにも血縁を重んじる韓国らしいことですね。 しかしここまで大変だとは思いませんでした。 韓国人は全て使い分けているのでしょうかね。
お礼
中国語というのは北京語と解釈してよろしいのでしょうか。 「いとこ」を16通りにも言い分けるということは、 中国ではそれほどいとこの存在が大きいということなのでしょうね。 他にも興味深い情報をたくさん、ありがとうございました。 それにしても言葉って、面白いですね~。