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時代劇の方言
時代劇で使用される方言というのは実際当時使われていたものなのでしょうか。 何か根拠になるようなものが残されていたりするのでしょうか。それとも現在その地方に残っている方言などから類推したものなのでしょうか。 テレビドラマともなると「方言指導」というスタッフもいたりするようなので気になります。 お教え頂ければ幸いです。
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時代劇といっても、ほとんどは江戸時代のものですから そのぐらいの昔ならばほとんどの方言は記録が残っています。 方言の研究は比較的広く行われているので 調べればかなり忠実にできるのですが、 問題は忠実に方言を使うと現代人には全く理解できないとうい点です。 テレビドラマなどでも方言なかでも有名なものを ほんのすこしだけ使っているのみです。 市川昆とかこだわったつくりをしていた監督もいますが ま、テレビの予算では完全な方言はあまりありませんね。 基本的に方言指導というスタッフは、発音の矯正であって、 内容についてではありません。 内容は脚本家の分野なんで。
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NO.2です。 >リアリティを重視するようになったということでしょうか そうだと思います。まあ、みなさんおっしゃるように雰囲気作り程度でしょう。 西郷さんの役者が『おいどんは・・・』と喋っていても、鹿児島の人は「この役者の喋り方はチョッとヘンだ。」と感じているかも知れません。 しかし、ホントの鹿児島弁を知らない我々は、そんなことはわかりませんので、標準語で弁舌爽やかに喋る西郷さんよりも、本物らしく感じてしまうのだろうと思います。 >極端な話アメリカ映画の吹き替えでメキシコ人にズーズー弁を喋らせるようなもの そうだと思います。翻訳者は 田舎のお百姓さん=ズーズー弁 というイメージがあったんでしょうな。 私もそんな西部劇(マカロニウェスタン?)をテレビで見たことがあります。そのとき「アレッ」と思いました。メキシコ人の百姓に東北弁は違和感がありすぎます。地方が特定しにくい田舎言葉、百姓言葉を使うべきだと思います。 時代劇もそうですが、時代小説の中でもオカシナ台詞(現代的過ぎる)が出てくることがありますね。 こういう小説を読むと、長火鉢の五徳の上にアルマイトのヤカンが乗っかっている光景を思い浮かべてしまいます(田舎芝居で見ました)。 あんまり目くじらを立ててもどうかと思いますが、もうちょっと気を使ってほしいと思います。 >人生の大先輩・・・とんでもありません。馬齢を重ねただけのことです(苦笑)。
お礼
>西郷さんの役者が『おいどんは・・・』と喋っていても、鹿児島の人は「この役者の喋り方はチョッとヘンだ。」と感じているかも知れません。 本当にリアリティを追求するつもりであれば、地元の方も違和感を覚えないような地元出身の役者さんを使うべきではと思ったりしますが、予算やら何やらの都合もありますから中々そうもいかないのでしょうね。 >標準語で弁舌爽やかに喋る西郷さんよりも、本物らしく感じてしまうのだろうと思います。 以前恐らく実験的な試みとしてやられたことなのだと思いますが、全ての台詞が「現在使われている標準語」という幕末ものの時代劇があったのを思い出しました。あの何とも言えない違和感は到底話に集中出来るものではなく、そう考えると例え中途半端であっても「それなり」の言葉遣いで雰囲気を出すことは思ったより重要なことであるのかもしれないですね。 >メキシコ人の百姓に東北弁は違和感がありすぎます。 こういうことを決めるのは翻訳者か誰かわかりませんが、その人にとっては「方言=東北弁」ということだったんでしょうね。それが映画を見る人達皆にとってどうであるかというところまで想像しないのでしょう。アメリカにとってのメキシコと東京にとっての東北とがイメージとして丁度いい距離感だというように大雑把に考えたのかもしれません。 >あんまり目くじらを立ててもどうかと思いますが、もうちょっと気を使ってほしいと思います。 私程度の知識であってもそれを感じることはあります。言葉遣いもそうですが、登場人物が現代人のような視点で世の中を見ていたりすると「こういうことは時代考証の範疇ではないのだろうか」と疑問に思ったりします。 興味深いお話どうもありがとうございました。また何かの際にはご教示頂ければ幸いです。
>それとも現在その地方に残っている方言などから類推したものなのでしょうか ↑そうだと思います。古い話し言葉の史料は多く残っていません。 残っているのは、狂言、浄瑠璃、歌舞伎などの台本や、切支丹時代に宣教師がローマ字で書き残しているものくらいでしょう。 ましてや地方のものは少ないでしょう。書いた物ではイントネーションもわかりません。 大正や昭和の初めであれば、江戸時代の生まれの人も多くいたでしょうし、その頃に書かれた方言の研究書は、江戸時代の地方の方言にも通用すると思います。 柳田國男の方言周圏論でも知られていますように、地方の方言には古い言葉が残っています。ドンドン変化進展する中央の文化から遠く離れたところでは、言葉も古いままで残っています。 私は地方の出身で、お国言葉はしゃべれますが、ほんとに古い言葉が残っているなと思います。江戸時代でもそんなに変わらないんじゃないかという感じがします。 まあ、そういうことで、現在の方言から類推したものでしょうね。そしてNO.1さんのおっしゃるように、方言丸出しではその地方の老人の視聴者にしかわかりませんので、大分標準語に近づけていると思います。 時代劇の場所設定が東北地方ならばズーズー弁、公家さんならば京都弁、西郷さんならば鹿児島弁、秀吉ならば尾張弁で喋って貰った方が雰囲気が出ますね。 昔の時代劇はみな標準語(東京弁)でしたが、そういう点で今の時代劇の方が、何となしに真実味や迫力もあるような気がします。
お礼
なるほど、確かに書いたものが残っていたとしてもそれをどう読むかはわかりませんよね。 >私は地方の出身で、お国言葉はしゃべれますが、ほんとに古い言葉が残っているなと思います。江戸時代でもそんなに変わらないんじゃないかという感じがします。 そうすると当時の言葉を再現するのはそれほど難しいことでもないのかもしれませんね。 >時代劇の場所設定が東北地方ならばズーズー弁、公家さんならば京都弁、西郷さんならば鹿児島弁、秀吉ならば尾張弁で喋って貰った方が雰囲気が出ますね。 極端な話アメリカ映画の吹き替えでメキシコ人にズーズー弁を喋らせるようなものとそんなに変わらないということでしょうか。そういえば鹿児島弁というのは余程雰囲気があるのか薩摩人だけ方言を喋っているようなものをよく見かける気がします。逆に尾張弁などは(尾張人はさかんに出てくるにも拘らず)何故かあまり使われません。三河弁で喋る家康なども見ませんね。見てみたい気もしますが。 >昔の時代劇はみな標準語(東京弁)でしたが、そういう点で今の時代劇の方が、何となしに真実味や迫力もあるような気がします。 リアリティを重視するようになったということでしょうか。それとも方言を見直そうというような動きですかね。 ご回答どうもありがとうございました。 余談ですが先日は人生の大先輩にかえって失礼かもしれない申しようで大変失礼致しました。
- 6dou_rinne
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それなりの雰囲気を伝えるだけのものです。 江戸時代くらいならその頃の方言はある程度はわかりますが、そのまま使えば視聴者のほうがわからないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、確かに見ている人がわからないようではどうしようもないですよね。NHKのドキュメンタリーなどでも地方のお年寄りのお話などには字幕がついていることがありますが、リアリティを追求していくと時代劇でも字幕が欠かせないというようなことになってしまうのかもしれませんね。
お礼
>そのぐらいの昔ならばほとんどの方言は記録が残っています。 そうなんですか。どういったかたちで残されていたりするのでしょうか。 >ま、テレビの予算では完全な方言はあまりありませんね。 なるほど、方言を再現するにもお金がかかるという訳ですね。 >基本的に方言指導というスタッフは、発音の矯正であって、 内容についてではありません。 内容は脚本家の分野なんで。 方言指導と言っても脚本には口を出せないのですね。てっきり「こういう言い方はしません」とかそういうことまでやるのかと思っていました。発音の矯正ということは常に現場にいるんですね。 ご回答ありがとうございました。勉強になりました。