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【しづごころなく 花の散るらん】の花って???
不勉強ですみません。 紀貫之の「しづごころなく 花の散るらん」の花って 桜ですか?梅ですか? 「花」をさすときに「桜」か「梅」か その分岐点なども教えていただけると嬉しいです。 庭の白梅が散っていくのを見て、この歌を思い出したのですが はて、桜だったのかな。。。ととっても疑問になりまして。 よろしくお願いします!!
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みなさま書かれているとおりです。手元の古語辞典(詳解古語・明治書院)を見てみました。「はな」について次のように書かれています。 ”「花」といえば「桜」を指すのが常識となっているが、「花=桜」が定着するのは、中古の中期、拾遺集(1006年頃成立)以降とされている。 「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花(=桜の花)の散るらん」(古今・春下) 「春やとき花(=梅の花)やおそきと聞き分かむ鶯だにもなかずもあるかな」(古今・春上)” 古今集が成立したのは905年頃、まだ梅の花のことも「花」ということがあった時期ですね。それでも定型化は進んでいたはずで、「香り」あるいは「鶯(うぐいす)」というのがなければ桜でしょう。
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- Big-Baby
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#8です。この歌って「桜の花の散るをよめる」という題がついてますね。 ですから疑問の余地はぜんぜんないですね。参考URL参照ください。 古今和歌集 巻第二 春歌下 84です。 ついでながら、英語でcherryというサクランボの木(セイヨウミザクラ)は西洋にもあるけど、向こうの人は花見に行ったりしないですね。まあ、花の見栄えはやはり日本の桜の方がずっといいです。中国人も桜の花を見に行ったりしないし、花見というのは日本だけの習慣みたいです。桜並木なんてのはほんと日本だけの風景ですね(日本の都市と姉妹都市になっている都市を除く)。
- kiyopii
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皆さん書かれているとおり、この場合の「花」は桜で間違いないのですが、桜と言っても、現在お花見などでごく普通になっている桜(ソメイヨシノ)ではありません。ソメイヨシノは江戸時代の終わりに人工的に作られた品種なので、古今集時代に出てくる「花」と言えば、山桜(ヤマザクラ)を指しています。念のために。
お礼
専門家の回答、ありがとうございます。 そうなんですか! ソメイヨシノと山桜はずいぶん違いますよね。 山桜は花と一緒に新芽も出てくるから、見た目も違うし。 ソメイヨシノを見て(ああ、こういう風景を見て詠んだのね~)と 思ってしまいましたが、またまた勘違い。 これからは山桜を見て、紀友則に近づいたような気持ちになります。
- miya-mcl
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すいません、分岐の話だけのつもりでした。 ひさかたの、は桜です。 これは間違いありません。 ただ、「花」が「梅」から「桜」に変わった時期というのが、ピンとこなかったので書きました。 少なくとも、古今集では両方とも使われている、という意味での書き込みでした。 友則も使い分けはしてませんよ、ってことでしょうか。 ただし、「花の香」とあれば、それは梅を指します。
お礼
二度もありがとうございます。 私の早合点で勘違いしてしまいました。 「桜」なのですね。 古今集で「花」が「梅」と「桜」の両方に使われていた というのは興味深いです。 後世に残すことを考えず (平成の世の私が「この花は桜?梅?」などと考えることは想定しないで) 歌を詠んでいたのかな、などと想像してしまいます。 歌が読まれたその場にいた人には、桜か梅かは自明ですものね。 ありがとうございました。
- johnnyblues
- ベストアンサー率30% (294/951)
詞書に「桜の花の散るを詠める」とあると思うのですが。したがって桜と思います。 ちなみに、万葉集では梅を詠んだ歌のほうが桜のそれを上回りますが、古今集では逆転しているそうです。自分で確かめたわけではないですけど。
お礼
詞書も見ずに恥ずかしい限りの質問ですが、 教えてくださりありがとうございます。 万葉集では梅が多く、古今集では桜が多い。 勉強になりました。 ありがとうございました。
- miya-mcl
- ベストアンサー率51% (323/624)
そんな分岐、ありましたっけ? 紀友則は 花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる とも歌っていますが、これは梅の花のことです。 古今集で花が香っているのは梅ですね。 大学にいたのは10年くらい前のことなので、手元の古今集だけじゃ詳しいことはわかりませんが、分岐ってなんだろうって思って。 ちなみに、古今集春歌上の花は梅もありますが、春歌下の花は桜が多いのようですね。 春夏秋冬の章は時間経過に従って並べられているので、春歌上の初めは、花のような雪だったりします。 万葉集はほとんど勉強してないので、わからなくてすいません。
お礼
ありがとうございました。 他の方は「桜」説ですが、 「梅」説ですね。 どちらなのでしょう!? 拙い説明で分かりづらいのですが、分岐点は 「花」が指すのが「梅」から「桜」に変わった時期のことです。
- Nigun
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この詩は桜のことを指しています。 ちなみに詠み人ですが、紀貫之ではなく紀友則です。紀貫之の従兄弟ですね。 正確には ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ になります。 No1の方の言う"らん"は無いのであしからず。
お礼
ありがとうございます。 投稿後に間違いに気づきました! ご指摘、ありがとうございます。 梅と桜の分岐点、もしご存知でしたら教えてください。
- goold-man
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桜 似た歌 ひさかたの光のどかに桜花ちらでぞ匂ふ春の山風
お礼
ありがとうございます! その歌もステキですね。
- roroko
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今晩は、この場合「桜」です。 学校で習いましたが、分岐点までは覚えていません。 御免なさい
お礼
ありがとうございました。 桜なのですね。 梅か桜かでは全然歌の感じが違うので 教えてもらえてよかったです。
補足
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心(しづごころ)なく 花の散るらむ 紀友則(33番) で、紀貫之ではなく紀友則でした!! さらにすみません!
- saisho_wa_goo
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らんって言ってるじゃないですか。
お礼
すみません。 お答えの意味が分かりませんでした。 再度お教えくださると嬉しいです。
お礼
ありがとうございます。 「花」のさすもの。 この疑問に調べて答えてくださりありがとうございます。 説明も分かりやすいです。 >「香り」あるいは「鶯(うぐいす)」というのがなければ桜でしょう。 見極めるヒントになります。 古語辞典、やはり必要かなと思いました。 今はネットでいろいろな知識が得られますが やはりまだまだ広辞苑など辞典系が必要みたいです、私。