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シナプスについて

シナプスについて教えて下さい。 シナプス伝達とシナプス伝導とは違う現象なのでしょうか? あんまりシナプス伝導というのを聞いたことがありません。 ご存知の方どうぞよろしくお願いします!

質問者が選んだベストアンサー

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  • aster
  • ベストアンサー率70% (374/533)
回答No.3

  >シナプス伝達とシナプス伝導とは違う現象なのでしょうか? 「シナプス伝導」というものは、基本的にありません。脳の神経細胞の話にしますと、脳の神経細胞は、長い軸を持ち、また、無数の細い神経繊維を四方八方に広げています。 この細い神経繊維は、他の神経細胞の細胞膜に付着し、神経繊維と神経細胞が接続されます。しかし、この接続は、ぴったりしたものではなく、あいだに、「隙間」があります。神経繊維の先端は、平たくなっており、この部分と神経細胞の接合表面のあいだで、「シナプス間隙」と呼ばれる隙間があるのです。 普通、神経細胞のなかを電気は、イオンの移動を通じて流れますが、有髄線維と呼ばれる、絶縁体の鞘を持った神経繊維の場合、途中にある、不規則なくびれ部分で、「跳躍伝導」という、インパルス放出が行われ、これは「電子移動」であるので、非常に高速で、また、電子の移動である以上、「伝導」と言います。 しかし、シナプス間隙を電気が流れるのは、こういう電子の伝導によってではなく、生化学物質の移動によって、イオン濃度が変化することで、シナプス間隙のあいだを電気信号が通過します。参考URLでは、サリンに関係する、神経伝達物質アセチルコリンが紹介されていますが、神経伝達物質は、これ以外にも色々と種類があります。 例えば、精神病と明らかに関係があるとされる、ドーパミン回路と呼ばれる神経回路は、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質で、信号が伝達されるようになっており、このドーパミンの供給が過剰であると、信号が過剰に伝達され、余計な情報が脳に大量に混じって来るため、妄想や幻覚が出現するとされます。 ドーパミンに似た構造を持つのが、幻覚剤LSD25などで、幻覚剤の大量投与は、急性精神分裂病という、人工的な分裂病様態を引き起こします。 逆に、ドーパミン回路で、ドーパミンの放出を押さえる薬物があり、このような薬物は、メイジャー・トランキライザーの名で呼ばれます。精神病の治療に、このような薬物が使われています。 以上の説明のように、シナプス間隙の電気信号伝播は、化学物質の移動による、イオンの移動であり、従って、電子伝導でないので、「シナプス伝達」と呼ばれ、「シナプス伝導」とは呼ばないのです。 >地下鉄サリン事件とシナプス >http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/15/index-15.html シナプスの構造などについては、以下のページを参照してください: >シナプス >http://www03.u-page.so-net.ne.jp/jc4/yosaki/m_physiology/m_phy03.html 以下のページは写真や図が色々とあります。神経細胞についてのページです: >ニューロンと情報処理 >http://www1.sphere.ne.jp/tmin/annai/neuron.html  

参考URL:
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/jc4/yosaki/m_physiology/m_phy03.html,http://www1.sphere.ne.jp/tmin/annai/neuron.html

その他の回答 (5)

  • aguitar
  • ベストアンサー率28% (13/45)
回答No.6

参考程度に追記しますと、電気シナプスの場合、これは速度が速いわけですね、当然。その代わり調節は難しいわけです。 一方化学シナプス(シナプス間隙を使うバージョン)の登場により、高度な神経活動の統合や調節が、可能になったと教授が言っておりました。神経伝達物質特異的に、さまざまな制御が可能(など)だからです。 もちろん、人間において、電気シナプスは今でも現役ですが。 神経生物学の教科書なら、大学の図書館にありますから、一度見てみたらいかがでしょう?新しいもの(2000年とか)がおすすめです。

  • aguitar
  • ベストアンサー率28% (13/45)
回答No.5

シナプス伝導なんてない!っていう回答が多いのですが、俺は、電気シナプス(gap junction)における情報伝達なんじゃないかと思うのですが・・・ シナプスにもいろいろありまして、二つの細胞において、細胞膜がカドヘリンなどを介して、選択的な原形質の共有、といいますか、行き来がある、シナプスもあるらしいです。この場合、二つの細胞の細胞膜に、たくさんのチャンネルが貫通しており、シナプス前細胞に生じた興奮は、Na+イオンの直接的流入により、シナプス後細胞に伝えられます。このシナプスの信号伝達は、基本的に方向性がなく、両方向に信号が伝えられますが、なかには一方通行のものもあります。 シナプス間隙を介す信号伝達は、むしろ進化の後のほうの段階で、生じたらしいですよ。 うーん、用語的にまだはっきり確定してないんですかねぇ?

  • rei00
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回答No.4

 aster さんの丁寧な回答がありますので蛇足に近いですが,「伝達」と「伝導」は異なる現象です。 【伝達(transmission)】  シナプスを介して興奮が伝播していくことです。特徴:一方向性,化学物質を介する,時間を要する,疲労する。 【伝導(conduction)】  生理学では,電気的変化が1個の細胞膜の範囲で伝播していくことです。特徴:両方向性,電気的,ほとんど時間を要しない,疲労しない。  シナプスにおける信号の伝播は「神経伝達物質」と呼ばれる化学物質によって,シナプス前神経からシナプス後神経へ一方向性に行われます。つまり,シナプス部分で起るのは「伝達 = シナプス伝達」であり,「シナプス伝導」という表現は無いはずです。 【参考】 「薬科学大辞典 第3版」(廣川書店)

noname#211914
noname#211914
回答No.2

以下の参考URLサイトには関連質問の回答がありますが、参考になりますでしょうか? この中で#2で紹介したサイトも参考にして下さい。 ご参考まで。

参考URL:
http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=264353
  • ADEMU
  • ベストアンサー率31% (726/2280)
回答No.1

参考URLが参考になるでしょうか。 伝導とは物が移動していくことで、伝達は次々に伝わっていくことです。 簡単にいうと一本でAからBに伝えるのは伝導で、リレーしながら伝えるのが伝達ですね。

参考URL:
http://isweb2.infoseek.co.jp/~maoda/sinkei.html

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