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女性蔑視のそもそもの原因は?

女性の蔑視や不平等は数多く今も存在していると思うのですが、その原因は法的なもの宗教的なもの土着の信仰によるものなどがあると思いますが、女性蔑視を示している様々な宗教や土着信仰において、なぜ女性は蔑視されたのでしょうか?やはり月経や出産による血の不浄さがそもそもの原因なのでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • aster
  • ベストアンサー率70% (374/533)
回答No.9

  まじめな回答ですが、基本的に、男性は「女性が怖い」のです。恐ろしいものを、どう扱うかということで、距離を置くと共に、社会的・文化的に、「劣ったもの」と規定することで、男性の「安心感」が維持されているのです。 >月経や出産による血の不浄さ これは、よく考えると分かるのですが、話が逆なのです。まず、「血」だけを単独で見ると、血は「霊」であり「力」で、神聖なものと古代からされていますし、現代でも、神聖なものです。 こんなことは現代はやっていないかも知れませんが、古代の欧州や、アメリカでも北米インディアンの習慣に、傷を互いに付け、その部分を互いに当てて、血を接触させ、「血を混ぜる」ことで、「血の兄弟」「血で結ばれた盟友」となる儀式がありました。 これは、男性のあいだで行われます。女性は、自分で自分の血を流し、聖なる営みを行うのですが、男性は他人の血を流して争います。 世界の文化は、「父権性社会」です。歴史的に記録されている限り、そのように見えます。古代ギリシアも父権性社会で、女性蔑視がありました。 しかし、バッハオーフェンという学者は、古代の色々な文化習慣を調べているうちに、「女性を崇拝する」文化慣習が古代には多数あったことを見いだします。調べて行くと、「女神崇拝」とか「母権社会」の方が古いように思えます。 そこで、彼は、『母権制社会』という大著を著し、古代には、最初に「母権制社会」があり、家族は、母権である女性の長老を軸として、女性とその子ども達、そして子ども達の父である、男達から成り立っていたとする考えを仮説的に示します。 考古学的には、バッハオーフェンの言う「母権制社会」が、必ず父権性社会・男性優位社会に先行してあったとは言えないということになりますが、しかし、「母権」は、「父権」と対等か、それを圧倒する場合がしばしばあったらしいことが確認されます。 家族集団や、社会集団の機軸には、「母権」があったというべきです。「生命の神秘」を知っているのは、身に生命生成の奇跡の構造を持つ女性であって、家族は、女性=母を中心に構成され、共同体も、共同体の母=太母を中心に秩序があったと考えるのが自然です。 労働力としては、歴史を通じて、女性労働力が圧倒的に重要で、女性労働で社会や共同体は維持されて来たとも言えますし、現代でもそうなのです。農業や牧畜は、女性労働力なしでは成立しなかったはずです。 つまり、共同で労働して、というのではなく、男性が労働力として欠如しても、農業や牧畜は可能だが、その反対の場合は、成立しないということです。 古代地中海世界の宗教や神話において、大女神は、世界を「生成」し、世界の様々なものも生成します。世界を「維持」しているのは、太母女神で、生と死も太母女神が管轄しています。それに対し男性の神は、世界を「管理」し「支配」する神として出てきます。 すでにある世界を、支配し、管理するのが男性の神です。ユダヤ教の神ヤハウェは、世界の創造者ではなく、神話では、世界を整えた者として登場します。この場合、ヤハウェではなく、「エロヒーム」という名で出てくるのであり、これは「エロー eloh」という女性名詞に、男性複数を示す語尾「イーム yim」を付けて名前ができています。 エロヒームは、「我々に似せて人を造ろう」と言ったのですが、「我々」が両性なので、男女両性の人間ができたとも言えます。 話が逸れていますが、女性は世界を造り、維持しているに対し、男性は、できている世界を、支配しているのです。時に破壊するのです。 女性の妊娠と胎児の育成と出産・分娩というのは、男性には真似ができないことで、「豊饒」は色々な意味からして、女性がもたらすのです。この女性の生来的優越性を否定するには、何かで、女性を「差別化」しなければなりません。 自分に不可能なことができる女性に対する嫉妬と恐怖から、男性の「恐怖や畏怖や、自己の劣等性の自覚の起源」を封鎖し、逆にこれを貶めようとする無意識的意図が作用しているのだと思います。 「血」は穢れているとかいうのは、神話的・宗教的には、「血は神聖」なものなのですから、どこかで意図的におかしい操作をしていることになります。 >女性蔑視のそもそもの原因は? 一番古くまで遡れば、最初に述べたように、様々な意味での女性の優越性や神秘性、豊饒性、自然との親近性に、孤独で無力さを感じる男性が恐怖し、畏怖した為、文化的なタブーや規律で、女性を「劣等生物」だと貶めたのが、その起源でしょう。 男性は体力や、支配力などでおのれを誇っても、その自己の起源は、女性の胎にあり、血と共にこの世に生を授けられたのだという「事実」の負い目に対し、自信を回復しようとすれば、出産は目出度いが、子どもを分娩した女性は血で穢れているとか、よく考えると意味のない理屈をこじつけるしかなかったのでしょう。 月経と妊娠、受胎、出産の関係も古くから知られていましたし、月経のリズムは、自然の大いなるサイクルを、身体のなかで再現しているとも言え、神聖なものであり、しかし、同時に、その結果、子どもを生む、豊饒の力が女性にあるので、月経中は、妊娠しないのを都合よく捉えて、このあいだは穢れているとか言って隔離などしたのでしょう。  

shunpe
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 とても参考になる意見をありがとうございます。血の不浄さと言うのは根本の原因ではないように思えてきました。asterさんの指摘されている点をよく調べていきたいと思います。ありがとうございました。

その他の回答 (13)

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.3

こんにちは。おそらく体力面で勝るからでしょう。 月経血が云々は支配を正当化するためにとってつけた理屈だと思います。 これは男女問わず能力の劣るものが軽視されるのはごく普通に見られるパターンではないでしょうか。 昔は腕力や物理的な体力が重要な意味を持っていましたが、今はそれだけではだめで、他にも多くの能力での指標ができて来ました。 しかし、長いこと力で女性を押え付けて来た習慣が今に残っているのだと思います。

shunpe
質問者

補足

回答ありがとうございます。 体力面という理由で女性を押さえつけてきたのは、中世以降の武士の時代からだと考えています。それ以前は日本でも母系社会は存在していたし、土偶は母性崇拝の象徴とも言いますし。

  • liq
  • ベストアンサー率38% (228/595)
回答No.2

根本的な原因としては、男性の方が体が大きくて力が強いから。生き物の世界では、闘って勝ったほうが順位が上で、弱いものを支配するのです。原始の時代より、男が上である、ということが文化的に固定され、今に至っているのでしょう。

shunpe
質問者

補足

回答ありがとうございます。 体力面の違いから女性を蔑視したという考え方も十分可能性があると思います。しかし動物の場合、雄が雌を支配すると言うのはあまりないのではないでしょうか。雌の方が体の大きい生き物がいたと思いますし、闘うのも雄同士というのが多いのではないでしょうか。

  • nubou
  • ベストアンサー率22% (116/506)
回答No.1

女性の特性として ・記憶力がある ・細かいことに良く気が付く ・気配りをし思いやりがある ・感情的である ・木を見て森を見ない ・方向音痴である(y染色体がないので) 男性の特性として ・論理的に物事を考える ・全体の流れを考え細かいことにこだわらない ・気配りが足りなく率直である ・森を見て木を見ない ・空間認知知能が高い どちらがいいと言うより得手不得手があるということです 子育てには女性の優しさや感情的であることは必要です 犯罪者脳になるかどうかは0から6才の母親の育てかた次第です 感情的な面は仕事・学問にもよりますがおおむね仕事・学問には不向きです 女性は覚えることが得意なので記憶が必要な科目の勉強は男性よりできるが 数学・物理のように論理を必要とする科目の勉強はできない

shunpe
質問者

補足

回答ありがとうございます。 nubouさんの意見はちょっと偏見があるように思います。男女の特性として多少の違いはあると思いますが、おおむねジェンダー的なものではないでしょうか。また子育てに関しては母性と言うものは否定されており男性が子育てをしても問題ないと考えます。 それでも私の周りの人たちもこの特性に当てはまっている人は多いです。

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