人間には自由意思はないが自由否定はある?
池谷裕二さんの本『和解する脳』で・・・ぼんやりとわからないことがあったので詳しい方お願いします。
人間に自由意思があるのかという問題は、結論からいうと、自由意思(free will)はないが自由否定(free won't)はある。ベンジャミン・リベットの行った実験(スイッチを押したくなったら言う)によると、スイッチを押したくなる1秒前にすでに脳は押す準備をしていたという。人間には押したいと思う自由はないが、押したくなってから押すまでの0.5秒のインターバル時にそれを否定する自由はあるという。
霊長類の意思決定メカニズムではOFC(眼窩前頭皮質)が好き嫌いの価値の天秤という重要な役割をしていて、OFCでVTA(腹側被蓋野)の快と扁桃体の不快(経験が相対的に低い)に、海馬+前頭葉(経験が強い)の情報が付加され、それにオッズをつけて予測をたて価値づけをして出力する。その後、前頭葉が後付けの理解をする。OFCには物の性質を絶対的に測るニューロンもあり、それをもとに相対的価値判断をしているそうです。脳的には善悪というものはなく、好きか嫌いかがあるだけで、価値と考えているものは経験によって付加されたオッズの影響が大きいという。自由否定時にはdFMCが活動している。
のようなことが書かれていたのですが、OFCとdFMCの関係が理解できなかったのです・・・。OFCで快不快とオッズをもとにまず出力され、したいと前頭葉が解釈する。意思と行動のインターバル0.5秒の間にもう一度dFMCをOFCと結びつけて出力し、それを否定かどうか解釈する・・・ってことなんでしょうか?それだと、自由否定してるとは言えないような・・・。インターバル時はOFCをdFMCが制御してるのでしょうか?準備するのはOFCで自由否定するのがdMFCってことでしょうか??長文で申し訳ありません。