私の知り合いにもコンテンポラリーアートをやっている人間が割といますが、皆さんアトリエ探しには苦労されているようですね。
知り合いでガラス工芸をやっている人の場合、現在の西麻布にある工房&住居を見つけるまでに約2年半かかったとのこと。その人の場合、あらゆるつてやコネを総動員するのはもちろんのこと、近隣の不動産屋に希望の物件をリクエストしておき、こまめに通っては物件をチェックするという、大変な努力の末にやっと見つけたそうです。
ただしこの人の場合は極めて希なケースで、普通はこうはいかないらしいです。何故なら都心の物件ですといろいろ制約も多いですし、一般の住居目的でない場合、家賃が何割か高いケースも少なくありません。
私の周囲で最も多いパターンというのは、一つは美大のある地域の不動産屋に頼み込んで物件を紹介してもらうという方法。美大周辺の不動産屋なら理解もあるので一番うまくいくのでは。ちょっと都心からは離れてしまいますが…
もう一つは、仲間数人で築数十年以上のぼろい一戸建てを借りて共同生活しながら制作に励むというパターンですかね。アトリエは、やはりいろいろ作るようになって欲が出てくると、どんどん大きなスペースが欲しくなるそうで、そうなるとアパートの一室では収まりきれなくなるらしい。庭付き一戸建てが理想だそうです。
また、どんなものを作るかにも依りますが、大型の立体作品などの制作になると、場合によってはドリルやチェンソーなどの工具が必要だったり、そうなると騒音問題や廃棄物問題も生じてきますね。そういう意味で、個人的には、アートの制作には何かと制約の多い都心より郊外のほうがベストかと思うのですが…
goyouhituji様が、今現在どのような作品(立体か平面か、立体であれば素材は何中心か、など)を作っていらっしゃるのかが分からないので、何だか漠然とした回答になってしまいましたが、一つの目安ということで、参考になさってください。