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現代アートの重点について
現在アートの歴史のクラスをとっています。私は、ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノなどの時代の絵画とても好きです。しかし、ピカソの時代の絵画や20世紀の絵画、そして現代の絵画は彼らの時代とはかけ離れた部分に重点を置かれています。現代の画家さんたちはもうラファエロたちのような絵を描かないのでしょうか?それはなぜですか?
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こんにちは。まったくの私見ですが、現代美術の評価のポイントは、「独創性」(originality)と「思想(性)」(concept)だと思います。この2つがなければ、現代美術の場では評価されないのだと思います。この前提であれば、現代美術の世界で「ラファエロ」のような絵を描こうとは、誰も思わないでしょう。それだけでは、独創性も思想もないからです。というか、その方向で独創性や思想を主張することがとても難しいのだと思います。だから、そのような作品を制作しようと誰も思わないのではないでしょうか。例えば、「意図的に、ラファエロとそっくりな絵を描く(パロディ)」というのは、現代美術として成り立ちうると思いますが、あまりにありふれたアイデアであり、それだけでは評価されないでしょう。ラファエロのような絵を描きつつも現代美術で勝負する、どうすればいいのか、私にはまるでわかりません。 ただ、現代美術を、誰もが高く評価する必要はまったくないと思います。例えば、挙げておられるピカソは確かに偉大な作家かもしれません。しかし、世界の誰もがピカソを好きで、ピカソを高く評価している、などということは考えられませんし、現実にもありえないでしょう。嫌いならば、嫌いで何の問題もないと思います。もし、ピカソをラファエロと同様には高く評価できないとしても、自分の理解力が足りないなどと考える必要はないと思います。ある人はピカソや現代美術を高く評価し、ある人は高く評価しない(理解できない)。当たり前のことだと思います。 なお、現在においても、ラファエロのような絵を描いている、描きたいと思っている、描こうと思っている、というような人はそれなりに存在するのではないかと思います。しかし、実際にそういう絵を書いているのだとしたら、現代美術の世界で高く評価されることに興味がないか、高く評価されることを諦めているということではないでしょうか。そして、仮にそういう作品があったとしても、現代美術という世界では高く評価されないのですから、目立たない、ということになるのではないでしょうか。もちろん、ラファエロのような作品がそう簡単に、多くの画家によって描けてしまう、ということではないのでしょうが。 以上、論旨が錯綜していてすみませんが、ご参考になれば。
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ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノ、このへんはイタリア・ルネサンスの人たちですね。 ルネサンスですら、前の時代とは違います。 人間的な肉感的な表現になってきています。 そういえば、中世の暗黒時代なんか、「メメント・モリ」でしたものね」・・・ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA 現代アートって賛否両論のものですが(行き詰まりを打破するものだとか、現代アート自体が行き詰ってるとか)、しかし時代とかけ離れてはいないと思います。 今の時代だからこそ、ああいうものが出てくるんでしょう。 時代によって「自由」「新しさ」の意味や表現の仕方が変わって来ると思います。いつでも枠組みを超えようとする人たちがいます。 ピカソもそうでしたが、もう古典に入りそうな感じもします。現代という気はしません。個人的にはあのへんの20世紀前半の美術が好きですけれど。 たぶん私は最先端の感覚についていけないのでしょう。ちょっと遅れて理解しています。岡本太郎さんとか。 (まあ年齢的なものもあるんですけどね、太郎さんがいたころは私はまだ子供でしたから) 他の方もおっしゃっていますが、現代アート的な作品でない作品を描いている・作っている人たちもいます。 現代の作家。姿勢は評価するけど、うーん、という感じの話。 ↓
お礼
皆様、ご返答ありがとうございました。 皆様のご意見を拝見するたびに、何か私の中のパズルがだんだんと組みあがってきました。ありがとうございます。 自分に理解できない作品であっても、評価が高いということは、作者さんや他の多くの人たちの間では理解されているということですよね。私は、現代において評価が低くあってもラファエロたちの絵はとても好きです。画家さんたちは評価されるために独創性を重視した絵を描いているのではなくて、自分の描きたいものの中に自然と組み込まれているのですかね。 芸術はさまざまな表現の仕方があって、とても趣き深いですね!
- greenkoo
- ベストアンサー率34% (72/210)
ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノの絵画のような絵を描いている人もいますよ。 ただ美術の流れや注目度の点でみると表舞台に出てきにくいということがあると思います。 現代は情報、素材などが溢れて、それを自由に組み合わせて表現しようとしている人が多いと思います。 しかし、ラファエロ、ミケランジェロ、ティツィアーノなどが生きた時代はそういう素材がないし、技術的なことや工業的な材料などもありません。ましてや存在している色自体の性質も違うでしょう。 そして、何より宗教的な問題や情報の制約も圧倒的に現代より多かったのではないでしょうか? その時代の常識になっていたものを打ち破るようなことが宗教的な冒涜に結びつけられていたこともあるかもしれません。 とにかく何もかもが制約だらけのなかで、その時代の作家たちが何とか自分のメッセージを伝えようと絵のなかに暗示させる工夫を行うことで、その絵画の神秘的な素晴らしさというのが出ていたのかもしれません。 普遍的に優れた絵画というのはこのような障害も乗り越え、現代そして未来へ語り継がれていくのだと思います。 現代における芸術は、何百年もの間そういう制約に縛られ、辛抱に辛抱を重ねたものが、反動によって現れてきた結果のようなものではないでしょうか?しかし、それが普遍的に受け継がれ、素晴らしいと思われるものかどうかは、はっきり言って疑問です。 芸術の歴史について勉強している質問者様が、この行き先について考えていただければ、僕たち絵描きにとって、大きなテーマと出来るのではないでしょうか?ぜひ頑張ってください!
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皆様、ご返答ありがとうございました。 皆様のご意見を拝見するたびに、何か私の中のパズルがだんだんと組みあがってきました。ありがとうございます。 自分に理解できない作品であっても、評価が高いということは、作者さんや他の多くの人たちの間では理解されているということですよね。私は、現代において評価が低くあってもラファエロたちの絵はとても好きです。画家さんたちは評価されるために独創性を重視した絵を描いているのではなくて、自分の描きたいものの中に自然と組み込まれているのですかね。 芸術はさまざまな表現の仕方があって、とても趣き深いですね!
- lisanakano
- ベストアンサー率33% (36/106)
私のスレで申し訳ないのですがご参考までに http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=980027
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- sayusayu12
- ベストアンサー率0% (0/1)
アートの歴史のクラスでは大まかな流れと代表的な作品や作家などを習っているのでしょうか?何故その時代ではそのような絵画が描かれていたのか、ということはそのクラスでは教えてもらえないのですか? 私が授業で聞きかじった程度の知識で申し訳ありませんが、ラファエロたちが表現していたのはキリスト教の神々の理想の形で、ある側面からのリアリズムらしいです。一方現在の作家は宗教という縛りから出て個人的なを表現しているようです。表現するものが違えば出来上がる絵画もまた違うのではないでしょうか?
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- nora99
- ベストアンサー率28% (117/404)
芸術と工芸の差でしょうね。
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