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公定歩合
肯定歩合って、金融機関が日銀から借りるときの金利ですよね?今回の日銀の追加利上げとの関係はどうなるのか?また全ての金融機関は日銀からお金を借りるのですか?仕組みがわかりません。
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- MoulinR539
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回答No.1
こんにちは。元銀行員です。 昔は公定歩合が5%とか7%とかいう時代が続いて、これを日銀が上げ下げすることにより金融の緩和や引き締めの政策を実施していました。でも最近はほとんど実効性が失われたといわれています。 私の理解する限りで主な理由は3つで、まず、ここ数年、1%を下回る超低金利になってしまったので、絶対的にも相対的にもほとんど上下できないに等しくなっていること。 2つ目は日銀も言っているように、金利が自由化されて銀行ごとにローンや預金のレートが違う時代になって、日銀の決めることがすべての銀行に直接の影響を及ぼす時代が終わったこと(これが一番大きそうです)。 もう一つはご質問にあるように、銀行は日銀から借りるだけではなくて、毎日、銀行同士でも貸し借りをしています。これをコール市場と呼ぶのですが、今では日銀の総貸出額よりもコール市場の規模の方が大きくなっていますので、ここでも日銀による貸し出しの影響力が落ちています。 今月22日の日経新聞の第一面のコラム「春秋」に、もはや公定歩合は「お蔵入り」と書かれています。肝心の日銀も「従来、公定歩合と呼ばれていた云々」というふうに、そのサイト(貼付)に書いています。 今回、利上げと報道されているのは、コール市場の無担保翌日物の金利(次の日に返す約束で担保を求めずに日本の銀行同士が貸し借りするお金に掛かる利息)の政策誘導目標であって、公定歩合と直接関連するものではありません。規制する対象が時代とともに変わりました。
お礼
ありがとうございました!とてもわかりやすいです。また質問しますのでご協力いただけると幸いです。