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cAMPとは?
生物学に関して素人の者です。 現在、ホルモンについて勉強をしています。 「cAMP」という物質について教えていただけないでしょうか。 テキストには「ATPの分解産物であり、ホルモンのもたらす情報を細胞内の言葉として伝える第二メッセンジャー」と書かれているのですが、いまいちイメージがわきません。 cAMPとはどんな物質で、どんな働きをしているのでしょうか?わかりやすい説明をいただけると嬉いです。よろしくおねがいします。
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当方も素人ですがかえって良いのかなと思い恥をかきます。何方か助けてください。 ホルモンにはコレステロールを原料として作られます性ホルモン等の油溶性ホルモンとタンパク系ホルモン等の水溶性ホルモンに分類できるのはご承知と思います。水溶性ホルモンもその作用機序によりまして4種に分類されますがcAMP(環状AMP)が登場しますのはアデニル酸シクラーゼ系と呼ばれるものです。この辺は下記URLをご覧ください。 http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/hormone.htm 水溶性ホルモンの作用には,早いものと遅いものがあるのですが下記の説明は早いものです。 (1)ホルモンは特定の細胞しか持たない,それぞれのホルモンの受容体に結合します。 (2)ホルモン受容体にホルモンが結合すると,Gタンパクが連結します。GタンパクとはATPのアデニンがグアニンになったGTPを結合するからGタンパクと呼ばれます。 (3)GタンパクはATPをcAMPに分解しますアデニル酸シクラーゼのある細胞では,これを活性化します。アデニル酸シクラーゼが活性化されATPがcAMPになり細胞内に拡散します。 (4)cAMPは環状AMP依存性タンパクキナーゼ(Aキナーゼ)を活性化します。 (5)Aキナーゼは他の酵素と結合することにより,その酵素を不活化していますが,活性化すると離れることにより,その酵素が活性化します。Aキナーゼが細胞により結合する酵素が異なりますので,同じホルモンでも活性化される酵素が異なりますから作用が異なります。 以上のようにcAMPはホルモンからのメッセージを細胞内でAキナーゼに伝えます。ですから二次メッセンジャーと呼ばれます。以上は1つの例でした。参考になりましたなら…