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同一性拡散について
先日、一般心理学の講義の中で、心理テスト(?)みたいのをして、自分は同一性拡散状態にありました。いくつかある項目の中で一番良くない位置にありました。その、同一性拡散というのは詳しくはどのようなことを言うのでしょうか?また、その状態から脱出する方法はあるのでしょうか?どなたか教えて下さい・・・
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エリクソンの社会的発達についてですねw エリクソンが提唱した発達課題には、各年代ごとに獲得すべき心理発達があります。このうち、青年期の発達課題が【自我同一性の確立 VS 自我同一性拡散】となっています。 (1)過去・現在・未来にわたって自己は一貫し、不変であるという確信が持てる (2)自分の理解する自分の姿は他者からも同じ様に認められ、「自分はほかでもないこの自分である」と思える (3)こういったことが頭による理解ではなく、感覚としてわかること(自分がどこに行こうとしているのか、わかっているという感覚) 自我同一性の確立というのは、端的に言うと【自分は自分である】という認識を獲得することだそうです。それまでの幼少期は、主に親や周囲の人間の考えに左右されることもあるし、また自分が何をして、どうなるべきであるか…そういった自分についてを考え、意識を固めることと存じます。 小さいときには、お花屋さんやお菓子屋さんや…同時に幾つもあった夢を、青年期になって一つに集中させることも似たようなものかもしれませんねw 自我同一性の拡散とは、こうした自分への認識が未だ曖昧である…ということで、自分がどうありたいか、〇〇な自分が自分として相応しいという考えが確立していないということでしょうか。 しかしながら、多くの人が拡散状態と心理テストではよく見られるような気もしますwww かく言う自分も、しっかり拡散状態でした^^ 自我同一性の確立には、自分の夢や希望も重要ですが、尊敬し目標となる人の存在も関わってくるそうです。あの人のようになりたい…そんな考えも、自分を見つける一手なのでしょうねw 拡散状態だといわれても、未だ発展途上というだけです。気落ちはなさらないで下さいな^^
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- Diogenesis
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自我同一性地位(アイデンティティ・ステイタス)に関する質問紙のことでしょうか。 氏名や性別,国籍,言語,宗教,身体的特徴,行動上の癖など, 人格の同一性を支える項目は多々ありますが,その多くは自分で選べないものです。 その中にあって,近代以降の社会において比較的自由度が高いのが職業です。 現代人にとって職業選択が自我同一性確立の契機となることが多いのは必然と思われます。 ところで エリクソン言うところの自我同一性は当人の自覚のみで成立するものではなく, 他者による承認という契機を含む間主観的な概念です。 これを日常語で言うなら「一人前」という言葉が一番近いように思います。 このならいで行けば, 「自我同一性拡散」は「半人前」のままの状態ということになるでしょうか。 そもそも学生は修行中の身, エリクソン言うところのモラトリアム(公認された猶予期間)にある存在ですから, 定義上,半人前なのがあたりまえです(だから学割が利く)。 しかもエリクソンがライフサイクル論を世に問うたのは半世紀前。 エリクソンが想定した青年期はいわゆるティーンエイジャーだったはずですが, 現代の高度工業化・情報化社会においては 青年期を20代の終わりぐらいまで延長して捉えるべきというのが 社会学や心理学の共通認識になっています。 というわけで 大学を出て何らかの職業に就き, 自信と責任を持って職務を遂行して一人前と認められるようになったときに 自我同一性が確立されたと考えるべきでしょう。 いますぐ同一性拡散から脱出することなんてできませんし,その必要もありません。
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くだらない質問に丁寧に回答して頂き本当にありがとうございます。一人前ですか・・・難しいですね・・・ 最後の一行で少し安心しました。でも油断してると、いつまで経っても一人前になれそうにないのでちょうどいい具合に日々を過ごせたらいいなと思います。
お礼
わかりやすい回答本当にありがとうございます。どういうことか大体わかることができました。多くの人が拡散状態と診断されるように思われる、とのことですが、私はまだ自我同一性の確立ができていないと思われます。glasscrowさんの言われるように、尊敬し目標となる人を見つけたりして拡散の状態から抜けれればと思います。