- ベストアンサー
統計力学がお得意な方に質問です
以前学校で ミクロカロニカルとグランドカロニカルを習ったんですがいまだにその二つの言葉の違いや意味の違いが分かりません。 ようはミクロカロニカルとグランドカロニカルの違いについて分かりやすく教えていただける方お願いします。 また二つの用語の意味も出来るなら教えていただけるようお願いします
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
詳しくは専門の方がレスを付けてくれると思いますので、簡単に概略だけ。 ミクロカロニカル分布やグランドカロニカル分布などの違いは、何を一定として微視的な各状態の確率を求めるかという点が異なります。 (1)ミクロカロニカル分布: ・エネルギE:一定 ・孤立した系が熱平衡に達している場合に使用する。 (2)カロニカル分布: ・温度T:一定 ・系が温度Tの熱源と接触している場合に使用する。 (3)グランドカロニカル分布(T-μ分布): ・温度Tと化学ポテンシャルμ:一定 ・系が、温度Tの熱源と、化学ポテンシャルμをもつ質量源と接触している場合に使用する。 (4)T-p分布: ・温度Tと圧力p:一定 ・系が温度Tで圧力pの熱源と接触している場合に使用する。 具体的な応用の仕方については、専門家のレスを待ちましょう。 ちなみに、「カノニカル(canonical)」は元々は「キリスト教として規範に則っている」という意味で、そこから「標準的」という意味に派生したようです。私も最初カロニカル分布について勉強するときに英語の意味から手繰ろうとしたことがありましたが、何の手がかりも得られませんでした。
お礼
いえいえ、分かりやすいご回答まことにありがとうございます