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台湾「是」の音の違いのおもしろい現象
ここでときどき台湾の「是」は、大陸のshiのようなソリがはいらず、ほとんどsiと同じ、もしくはまったく同じだと書ききる方がいます。 しかし私の付き合いで聞いた音からは、まったく同じには異論がありました。 なぜなら親しい2人の台湾の友人の音を聞いても、大陸のshiほどソリや巻きははいっていませんが、siと同じとも思えなかったからでした。 その2人は、1人は親が日本統治時代の人で、家庭では日本語世代の親、学校では普通話(國語ですが、大陸との比較の便宜上こうします)だったようです。 もう1人は、戦後家族が大陸から渡って来たまさに外省人(大陸人)の子でした。 ところが今回出会った台湾人がだれかと電話しているのをそばで聞いていましたが、shiというときsiよりも、日本語のかなの「シー」に近く、これほどフラットな「是」を聞いたことがなかったので、「もしかしたら、これのことかー」と思いました。 ただ彼の中国語がわからないため、聞いたところ「あ、これ中国語じゃない。台湾語です」といわれました。 私は中国語はまだまだのレベルですが、聞いていると、会話は台湾語オンリーではなく、台湾語と普通話が途中まざって会話しているようでした。 私はここで、shiとsiがほぼ一緒の人は、今回のシーも含め、もしかしたら家庭で台湾語が受け継がれたネイティブ本省人(台湾人)のケースではないかと仮定しました。私の知り合いは、片や両親同士は日本語で話し(生まれたときはすでに統治、日本にも住んだ)、片や外省人の家族であったので、香港や福建語にもありがちなフラットな音にはなっていなかったのではないかと思います。 私は台湾語(ホーロー語)の「是」を「これが台湾語の是の音ですよ」と説明を受けた上で聞いたことはないのですが、私の仮定は(出身や由来によって、是の音が多少異なる)あたっていると、おもわれますか?
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私も、だいたい、同じような考えを持っています。 ただ、人それぞれの一族の来歴、家族環境、学習環境などから、一概に言えないのは確かですね。 おっしゃるように、国語で「是」を読もうとして「si」になるのか、普段の台湾語で読む癖で「si」になるのかは、その人に尋ねてみないとわかりません。 「是」の発音が、表記上、「si」の音になるのは、台湾語と呼ばれる、「びん南(ミンナン)」系統の音でも、広東でもほぼ同じだと思われます。 辞書を見ると、客家語はかなりの幅があり、「si」や「shi」と表現されているようです。「si」の音を聞いてみると、日本語の「シー」に近いですね。 香港スターで、普通話の歌を歌う場合、ばりばりの「si」で歌う明星がいますね。(最近は、巻いてるかな?来月公開の映画で見てみよう。笑) これは、広東語で「是」を読む癖というか、みんながそう発音しているから、誰もおかしいとは思わないのでは、と解釈しています。 ということで、普通話、あるいは国語を標準的な発音で教育で受けていない場合は、「si」と発音される方が多いのでしょうか。上海以南の南方系の土地で、同様のように思います。 これはよく言われていることだと思いますが、言葉は誰から学ぶかで、癖がつきますね。たとえば、日本人が台湾の方に個人的に学んだ場合は、すぐにわかります。^^;;) まあ、そこから先の中国人の訛りや方言については、なかなか日本人が当てるのは難しいところがあります。本人の家族構成や出身、各地の在住歴を聞いて、なんとか理解できるくらいでしょうか。 よく言われることが当てはまる場合も多いですが、かなり複雑な人々で構成されていますからね。
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- questman
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こんにちは。 台湾にかぎらず上海や福建など南部でもShiの音は教科書通りとは少し違います。 台湾では、既に外省人も世代を重ねていますから大陸の発音とだんだん違ってきています。政治的な意見等では外省・本省の対立が若干見受けられますが、食や言語などでは「台湾人」としてすっかり同化しているのが現状ではないでしょうか。 余談ですがもうひとつ面白いのは、「十」を「スー」と聞こえることです。 「四十四」は「スースースー」と聞こえます。これは台湾ならではかも知れませんね。
お礼
たしかに地方で音は違いますよね。中国にいたとき、標準語という概念や、正しいという概念が吹き飛びました。 ただよく台湾とかの音で、「四十四」は「スースースー」とききますが、多くの場合のまんなかの十は、やはり四とは違っていると聞こえました。カタカナにしてしまうと同じだでおわってしまいますが、彼らの発音のとき舌がまんなかの十ですこしでも形がかわれば、まったく同じ音ではないと感じます(ほとんど同じですが)。 この違いへのこだわり、わかります?笑。彼らが100%同じと認めたなら、私も「スースースー」と伝道したいところですが、たいていはalmost sameとはいっても、まったく同じ、100%同じか?ときくと、やはりそうは言い切れないのか、そこで考えて止まるのです(私の友人は)。 ただ、この前のあった台湾人に発音させたら、「スーシースー」だったのかもしれないとも思います。おもしろいですね。 ありがとうございました。
補足
下のalmost sameかどうかの話は、shiとsiの話です。四十四の四と十のように読めてしまいますので、補足します。
お礼
きっと一言で「台湾語」といってしまいがちですが、そこには幅というか、学問的な定義よりも、地元民しかわからないバラエティーがあるのかもしれません。 また客家系のいう台湾語と、福建系の台湾語は、かなり違う部分があるのだと想像するようになりました。 台湾人の会話の中に、たぶん「無」にあたると思われる発音は、広東語の無問題の無とそっくりでした。 このような、実際の会話を耳にして、教科書とは違う実例をみつけると、言葉とはおもしろいなあと、いつも感じます。 ありがとうございました。