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以前東海むらで臨界事故ですがなにか?
以前東海むらで臨界事故があって犠牲になった人 についての関連書籍を最近見たのですが、 そこにはSUSバケツ内で臨界(核分裂)が起きた と書いてあり、その犠牲者の遺体を 検視解剖したら”今までにないひどい状態”としか言い表せない 状態だった。とありました。 まったくのシロウトなのですが、 臨界とはどういうものでしょうか? たとえば光を発するとか。 高温になるとか。 放射線は見えないのでわかりやすい現象は どうなるもんでしょうか?
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こんにちは。 「臨界」とは、ウランなどの核分裂物質(核燃料)の中にあるウランの原子が割れてウランではない別な物質になる「核分裂」という現象が連続して起きてる状態をいいます。 核分裂が起きると非常に大量の熱が発生しますので、途中で止める事が出来ないとチェルノブイリの大爆発事故や広島・長崎などの原爆と同じ現象が起きます。 この「途中で」というのは、1秒の100分の一とか10分の一とかいう非常に短い時間です。 この時は量が少なかった事と反応がずっと持続しないで途切れ途切れに起きた為に爆発は免れました。 この反応が起きると放射光(もしくはチェレンコフ光)という青い光が出ます。 これは、ウランなどの原子核が壊れた時出る細かい破片(中性子といいます)などが物質の中を通る時に発生する光なので、目をつぶっていても目の物質の中で光るので青い光が見えます。 あの時の報道で「青い光を見た」という作業員(その後死亡)の言葉が報道されましたが、この言葉だけで何が起きたかピンと来たその分野の人は多かったはずです。 大量の放射線を浴びると人間に限らずですが、細胞が破壊されます。 完全に全部破壊されれば人間の体の形をとどめている事すらできませんが、浴びた量によっては、すぐに全部破壊されずに、徐々に細胞が死んでゆきます。 そうすると体の中の全ての臓器などもどんどん壊れ、血管なども壊れて血が流れ出し・・・という状態になるので、そういう人を解剖すると、内臓が全て非常に柔らかく、ちょっと押しただけでも穴があいちゃうような状態になります。 一番長く生きた犠牲者の方の治療では、点滴などのチューブを止めるためにテープを貼ったら、皮膚の細胞が死んでしまってるので、テープごと皮膚が剥がれてしまい、テープも使えないので大変な苦労をしたという話を聞きました。