先ずは、多項式の次数と対称式・交代式について、しっかりと理解することが大切なようですね。
>1)の交代式は、(x - y)(y - z)(z - x)を因数にもつことを覚えておけば良いのでしょうか?
そうです。x、y、zの交代式は必ず、(x - y)(y - z)(z - x)を因数にもつと覚えておきましょう。
ただし、交代式の場合だけです。対称式の場合には当てはまりません(因数に持つ場合も持たない場合もありますし、そもそも因数分解できない場合もあります)。
>7)、8)で代入している数値はどこから求められてきたのでしょうか?
これらの数値は任意なので何を持ってきてもかまいません。ただ、計算を簡単にするために、どれかを0にすることはよく採られる方法で7)はその例です。8)のケースは、因数(x - y)(y - z)(z - x)の計算は(0以外で)1つ違いの値を入れたほうが楽になると思えるからです。
>後、例えばこの式が
>x(y-z)^4+y(z-x)^4+z(x-y)^4
>のように4次であった場合の g(x,y,z) は、
>g(x,y,z)=a(x + y + z)^2 + b(xy + yz + zx) + cxyz
>となる?
ここには2つの誤りがあります。
一つは与式の次数が5であること、もう一つは与式は対称式であることです。
x、y、zの対称式とは、x、y、zのうちのどの2つを入れ換えても式が不変である式のことです。
また、x、y、zの交代式とは、x、y、zのうちのどの2つを入れ換えても式の符号(プラス・マイナス)が反転する式のことで、もっとも簡単なものは(x - y)(y - z)(z - x)です。
ですから、次の関係が成り立ちます。
(対称式)=(対称式)×(対称式)、または、=(交代式)×(交代式)
(交代式)=(交代式)×(対称式)
対称式を「+」、交代式を「-」とイメージすれば簡単に覚えられますよね。
この問題のケースでは、交代式ではないので因数の当てがありません。対称式で考えると5次なので、与式は
a(x + y + z)^5 + b(x + y + z)^3×(xy + yz + zx) + c(x + y + z)^2×xyz + d(x + y + z)(xy + yz + zx)^2 + e(xy + yz + zx)xyz
と置き換えることになります。
ちなみに、与式は次のようになりました。
= (x + y + z)(xy + yz + zx){(x + y + z)^2 - 3(xy + yz + zx)} - 9xyz(x + y + z)^2 + 27xyz(xy + yz + zx)
= {(x + y + z)(xy + yz + zx)-9xyz}{(x + y + z)^2 - 3(xy + yz + zx)}
>また、3次の場合は、
>g(x,y,z)=a(x + y + z) + b(xy + yz + zx) + cxyz
>となる?
3次といわれるものは、4次のx(y-z)^3+y(z-x)^3+z(x-y)^3の誤りであるとしてお答えします。
この問題では、与式は交代式ですので、(x - y)(y - z)(z - x)を因数にもちます。それ以外の因数を質問者のようにg(x,y,z)と置けば、g(x,y,z)は、
g(x,y,z) = a(x + y + z)
になります。
x、y、zの次数というのは、x、y、zを任意の組み合わせでいくつ掛けているかを示すものです。ですから、x + y + zは1次ですし、xy + yz + zxは2次、xyzは3次です。
この問題では、g(x,y,z)は1次なので、1次のものしかもち得なえません。
>6次の場合は、
>g(x,y,z)=a(x + y + z)^4 + b(x + y + z)^2(xy + yz + zx) + cxyz
>となる?
この問題の場合も、7次で与式がx(y-z)^6+y(z-x)^6+z(x-y)^6の誤りであるとしますと、この場合も上記の5次(質問者が4次と書いているもの)と同様に、対称式です。対称式の考えで解こうとすると与式を次のように置き換えることになります(この方法で因数分解できるのだろうか?)。
a(x + y + z)^7 + b(x + y + z)^5×(xy + yz + zx) + c(x + y + z)^4×xyz + d(x + y + z)^3×(xy + yz + zx)^2 + e(x + y + z)^2×(xy + yz + zx)×xyz + f(x + y + z)(xy + yz + zx)^3 + g(x + y + z)×(xyz)^2 + h(xy + yz + zx)^2×xyz
ちなみに、私は挫折しました。分かる人がいたら教えて欲しいものです。
以上のことを眺めますと、対称式や交代式の考え方で解けて計算がさほど複雑にならない、当初の6次の式が問題として相応しいことが分かりますか? 出題者の意図はそこにあると思われます。
補足
回答ありがとうございます。 要点の部分で質問させて下さい。 1)の交代式は、(x - y)(y - z)(z - x)を因数にもつことを覚えておけば良いのでしょうか? 7)、8)で代入している数値はどこから求められてきたのでしょうか? 後、例えばこの式が x(y-z)^4+y(z-x)^4+z(x-y)^4 のように4次であった場合の g(x,y,z) は、 g(x,y,z)=a(x + y + z)^2 + b(xy + yz + zx) + cxyz となる? また、3次の場合は、 g(x,y,z)=a(x + y + z) + b(xy + yz + zx) + cxyz となる? 6次の場合は、 g(x,y,z)=a(x + y + z)^4 + b(x + y + z)^2(xy + yz + zx) + cxyz となる? このようになるんだなと覚えれば分かるのですが、そのようになる理由分からない為、次数が変わってきた場合、どのように対応すれば良いか知りたかったので聞いてみました。 教えてもらっているのに追加して聞いてすいません。 教えて下さい。