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海北友松の「雲龍図」について
「雲龍図」の歴史的価値(作品の伝来など)と美術的価値(作品の技法や作者の事について)に詳しい方、是非教えてください!もしくは、詳しく説明のあるHPなどを知っていたら、そのアドレスを教えてください!よろしくお願いします。
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海北派の創設者で、桃山時代の巨匠ですネ。 近江に生れました。父は海北善右衛門綱親(浅井家の重臣)です。幼少期に京都善福寺に預けられたために、浅井家の滅亡の時も無事に生き延び、禅の世界での修行を続けました。 40歳を過ぎてから寺を離れ、海北家を再び起こすために武道を極めようとしましたが、断念し、60代になってから(文禄年間)、画人としての活動を始めました。狩野派や中国の宋元の画風を学び、独特の力強く奥の深い画風を確立しました。 当時の巨匠には狩野永徳や長谷川等伯、雲谷等類らがいますが、いずれも力強さと繊細さを持ち合わせた桃山絵画の特徴を持っていますネ。 海北友松の作風・技法の特徴としては; 濃淡の簡略な線を描く筆使いと、墨による柔らかなにじみを生かした膨らみとのバランスによる豊かな表現ということができるでしょうか。これは、南宋時代の中国の大家である梁楷の減筆体技法(少ない線を用いて効果的に絵画を構成する)を取り入れたところが大きいのではないかと思います。さらには、描くものを向面に構成する配置、そして描くものを球状や円筒状といった立体として捉えて描くという感覚は他に見られないものですネ。 雲龍図は代表作の一つで、禅寺での生活が長かった海北友松にとっては仏法護持神将である龍を画題として取り上げたことは自然な流れだったでしょうネ。他の作品に比べて非常に激しい気迫が感じられるものですネ。いかにも武人らしいタッチです。また、その鋭さの中にも水墨技法による豊かな柔らかな情感を表現することは忘れていないという名作ですネ。 乏しい美術知識からですので、間違いがあったらスミマセン 以上kawakawaでした
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こんな書籍がありました。 特別展「近江の巨匠 ─ 海北友松 ─ 」 平成9年発行 A4横判 126頁 1,800円 送料380円 桃山時代後期に活躍し、日本美術史にその名を残した近江出身の巨匠・海北友松に焦点をあて、その画業を紹介しました。代表作である建仁寺の障壁画・雲龍図(重要文化財)を初め、従来あまり紹介されなかった名品の数々を掲載。巻末に落款集を収録するほか、海北家の家系図や書状などの参考資料も豊富に掲載しています 郵送での販売もいたしておりますので、詳しくは博物館までお問い合わせ下さい。 TEL (077)521-2100
お礼
僕の質問に回答して頂いてありがとうございます!また、何かあったときはよろしくお願いします!お礼はポイントが送れるみたいなのでそれを送らせていただきます。
お礼
僕の質問に回答して頂いて、本当にありがとうございます!詳しく説明を書いていただき、感謝しています!これから参考にさせていただきます。本当にありがとうございます。お礼にマスターポイントと言うのがあるみたいなのでそれを送らせていただきます。