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プラスチックなどの複屈折定量測定について
成形でもモールドでもいいのですが、透明プラスチックのプレートなどに残留応力がしている場合、その物には複屈折が生じることは大まかにですが分かりました。 しかし、実際にどのような複屈折がどれだけ存在しているのかといった定量的な話ができずに困っています。 定性的には2枚の直交した直線偏光板の間にモノを入れれば存在の有無や傾向は見て取れますが、それを「これだけの複屈折が存在しています」と説明するためにはどのような方法があるのでしょうか。 測定方法および実際に測定できる測定器などをご紹介ください。 よろしくお願いします。
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- gontarohk
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回答No.1
最も屈折率の差が大きいと考えられる軸(これをX軸とY軸とします)に対して45°傾いた直線偏光の光を入れます。このときX軸とY軸の光の電界の位相差は0です。 出射光は一般に楕円偏光になります。出射光を偏光子に通し、偏光子の回転角と透過光の強度の関係を調べれば、楕円の形が分かります。(光の強度は電界の2乗に比例することに注意しなければなりませんが。)楕円の形から、出射光のX軸とY軸の電界の位相差を知ることが出来ますので、媒質の複屈折を知ることができます。典型的な値としては、位相差が90°では出射光は円偏光になり、位相差が180°では向きが90°回転した直線偏光となります。 これは、2つの軸の光学長の差が1波長より短いという条件付きです。
お礼
ありがとうございました。 大変考え方の参考になる内容で勉強になります。 ただ最後にも書かれている条件などがあり、現在の私の環境や技術では実現が難しいです。 このような原理を利用した測定器などが販売されているのでしたらそちらを検討してみたいと思います。