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錯塩について教えてください。
温泉の種類で塩化物泉(塩化ナトリウムが主に入っている温泉のことです。)というのが、入浴後の保温効果が高い理由として、入浴後、皮膚表面の蛋白や脂肪と塩分が錯塩を形成して皮膚を皮膜状に覆う為汗の発汗を防ぐ為とされているのですが、この錯塩というのが、過去ログを検索したのですが、いまいち良くわかりません。 この蛋白や脂肪と塩分が錯塩を形成というのは具体的にはどういうことなんでしょうか? ご存知の方教えてください。
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単純に, 脂肪による錯体形成はまず困難です。 タンパク質も大きすぎて,普通の配位はしないでしょう。 ただ,光合成色素などの金属タンパク質は錯体といえ なくもありません。が,肌にクロロフィルやボルフィ リン・ミオグロビンの類が形成されるというのも・・ ・・・ ピリルビンならありえるかも・・・・ というわけで,アミノ酸錯体くらいが妥当かと 思います。 実験方法 1 古い十円玉を塩水でこする 2 古い十円玉をハ○ミー水でこする。味○素も可, ホンタ○シ不可 3 古い十円玉を1と2の混合液でこする 4 古い十円玉を3に類するタバスコ・ソース・ 梅肉等でこする アミノ酸錯体の働きが実感できます。 とりあえず肯定的に考えると,肌にいいとされる マグネシウムと錯を形成し,肌から流れ去るのを 防いでいるのでしょうか・・・ 塩分も,ナトリウム塩ばかりでなく,他の金属 塩も調べられると良いでしょう。
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- c80s3xxx
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#1です. 私がおこらないと思うといったのは,錯形成する対象がナトリウムだからです. そもそもナトリウムイオンと錯体形成するようなものは非常に特殊です.通常のタンパクや脂肪がナトリウムと錯体を作るなら,それこそ化学の常識はふっとんでしまいます. 十円玉とアミノ酸の例に挙げている方がいますが,あれは相手が銅だから錯形成がおこるのであって,金属イオンならなんでもいいわけではありません. もちろん,温泉には塩化ナトリウム以外の成分もあるでしょうから,そういうもので錯体を作るという可能性はあるでしょう.しかし,アミノ酸で錯体を作るようなものは,まず重金属イオンくらいでしょう.そんなのが汗腺をふさぐほどの量析出するような温泉は,いくらなんでも何かの法律に引っかかってしまうでしょう. 脂肪酸でもおなじことです. 脂肪酸とマグネシウムで難溶性塩ができるとかの可能性はあります.しかしそれは「錯体」ではありません. だから,結論としては,「錯体」という限り,それが主因であるなどということはありえないとしか考えられません.
お礼
ありがとう御座いました。勉強になりました。
補足
>通常のタンパクや脂肪がナトリウムと錯体を作るなら,それこそ化学の常識はふっとんでしまいます. なるほど、なればこそ、化学の常識もない私には全く理解できなかったのも合点がいきます。 >そんなのが汗腺をふさぐほどの量析出するような温泉は,いくらなんでも何かの法律に引っかかってしまうでしょう. 確かにその可能性も否定できないですね。
- Ligandable
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十円玉について, 1・2はご賢察の通りです。 3の前に,もう一つ忘れていました。「塩酸・希塩酸で 磨く」です。この場合,きれいには取れません。強い 溶け残りができます。3や4ではこれがよく取れます。 まずはお楽しみください。
お礼
ありがとうございます。
補足
>3の前に,もう一つ忘れていました。「塩酸・希塩酸で磨く」です。 なるほど、そういう文脈でしたか。とすると、銅の酸化皮膜をきれいにとるには、酸+アルファが必要ということですね。その+アルファをナトリウムとアミノ酸の錯塩が果たしているということになるわけですね。 その+アルファとは研磨剤なのかな??(すいません、実際良くわかっていないようです。) 後で、実際に実験してみたいですね。
- ht1914
- ベストアンサー率44% (290/658)
ある温泉に「効能がある」ということとその「効能の生じる理由はなにか」とは別の次元の話だと考えた方がいいでしょう。 効能は確かだが理由はあやしいということもあります。場合によっては効能もあやしいというのもあるでしょう。 一般的な入浴の効果以外の効能は「?」のつくものが多いのではないでしょうか。 保温効果の生じる理由が「皮膚表面での錯塩の形成により発汗を防ぐ」ということであれば汗腺を塞いでいることになります。皮膚表面での塩分は洗い落とすことが出来ても汗腺の内面にはどうしても残ってしまうということでしょう。その付着の理由を「錯塩」という借りてきた難しい言葉で表したものでしょう。ただ付着したといえばいいものです。 でも汗腺を塞ぐということはよくないことではないでしょうか。 入浴剤を使うと湯冷めしにくいと言われているものと同じ効能だろうと思います。でもこれは発汗を押さえるのではないと思います。汗が出ても寒くはなりません。出てくる汗の温度は体温と同じです。皮膚表面からの水分の蒸発がなければ急に寒くなるということはありません。「皮膚表面に塩分が残留していると蒸発が抑制される」ということがもしあれば冷え方がましになります。違うでしょうか。
お礼
参考の御意見ありがとう御座いました。
補足
>保温効果の生じる理由が「皮膚表面での錯塩の形成により発汗を防ぐ」ということであれば汗腺を塞いでいることになります。皮膚表面での塩分は洗い落とすことが出来ても汗腺の内面にはどうしても残ってしまうということでしょう。 ちなみに、この本の問題の文章の後に、「・・したがって、浴後に真湯をかけて皮膚に付着した温泉成分を洗い流さないようにした方が、効果があります。」と言う記述があるので、 >。「皮膚表面に塩分が残留していると蒸発が抑制される」ということがもしあれば冷え方がましになります。 はそのようです。
- anthracene
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塩析とか凝析のことではないかな?という気もしますが。 塩化ナトリウム程度でこういった凝集がそんなに起こるとも思えませんけど。 淡白質や脂肪が、ナトリウムイオンか塩化物イオンと相互作用はするでしょうが、強固な錯体を形成するかどうかは?です。おそらくかなり動きやすい不安定なものでしょう。
補足
塩析か凝析ですか・・・それにより皮膚上に形成された皮膜状に覆う物でも保温効果があるのでは?ということなんですね。 >淡白質や脂肪が、ナトリウムイオンか塩化物イオンと相互作用はするでしょうが、強固な錯体を形成するかどうかは?です。おそらくかなり動きやすい不安定なものでしょう。 うむ、化学を学ぶ人に??な記述であるなら、私の様な化学の知識がほとんどない人間が理解できないのも無理がなさそうな気がしてきました・・
- c80s3xxx
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> 蛋白や脂肪と塩分が錯塩を形成 そんなことはおこらないと思います.
補足
そうなんですか・・温泉療法 大塚吉則著 改訂2版の 含有成分による効果-塩化物泉P28のところに書いてあるんですが・・ この大塚吉則と言う方は北海道大学医学部の助教授だった人みたいなんですが、書き間違えたんでしょうかね? もしよかったら、蛋白や脂肪と塩分が錯塩を形成しないであろう理由を教えていただくことはできますか?
お礼
ご意見ありがとう御座います。
補足
>アミノ酸錯体くらいが妥当かと思います。 蛋白湿ではなく、アミノ酸のことではないかということですね。 >とりあえず肯定的に考えると,肌にいいとされるマグネシウムと錯を形成し,肌から流れ去るのを防いでいるのでしょうか・・・ 問題の塩化物泉はこの本には塩化物泉=ナトリウム塩化物泉(食塩泉)と明記してあるので、マグネシウムまでは考えなかったのですが、確かに、食塩泉であっても、ナトリウム以外の他の物質を含有しているでしょうからね。そういうことなんでしょうか・・ ちなみにアミノ酸錯体の働きがわかる実験では、1.2では10円玉の表面の酸化皮膜は除去出来ないが、4では、ソース、バイ肉に含まれる酸の力で酸化皮膜を除去できる・・ 問題は3の場合ですよね。文脈からすると、ナトリウムとアミノ酸が錯体を形成し・・・結果として「酸化皮膜を除去できる」ということでよろしいのですか? 結論としては、とりあえず食塩泉以外にも、ナトリウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸泉でも食塩泉同様な保温効果が期待できるということになりそうですね。