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「第一次世界大戦」用語の発祥

用語の事について伺いたいのです。「第一次世界大戦」はいつから世界史の用語として定着したのでしょうか。当然第二次世界大戦が発生してからと思われます。しかし発生した時点ではこれが「世界大戦」と呼ぶにふさわしいか未定ですから、ある程度その様相が明らかになりつつある段階で、「第二次世界大戦」になったと思われ、ここで「第一次世界大戦」の語も生まれたのではと想像します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • MizukiYI
  • ベストアンサー率41% (5/12)
回答No.3

忘れたころの回答でスミマセン。締め切られてないので、一応… 先日たまたま古い『朝日年鑑』を見る機会がありました。 『朝日年鑑 昭和19年版』では、掲載されている年表の中に「大正3年 世界大戦勃発」とあります。ここでは単に「世界大戦」で、まだ「第一次世界大戦」の語は使われていません。第二次世界大戦については、「大東亜戦争」と「欧米戦争」に分けて記述されており、それをひとつの「世界大戦」として捉えてはいないようです。 いわゆる太平洋戦争は、日本では開戦後まもなく「大東亜戦争」と公式に命名され、敗戦までそれが使われています。 それが『朝日年鑑 昭和22年版』では、「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」とも普通に使われており、このころまでにはすっかり一般に定着しているのがわかります。 国内では「第一次世界大戦」の語は、「第二次世界大戦」の語と同時に、戦後のわりに早い時期に生まれ、遅くとも昭和22年までには一般に定着したと考えてよいようです。あるいはGHQと一緒に入ってきた英語を訳した用語かもしれませんね。 ちなみに本のタイトルなどに「第一次世界大戦」「第二次世界大戦」を使ったものは、国会図書館の蔵書検索で見ると、昭和ヒトケタごろすでに何冊も出ていますが、これらは今「第三次世界大戦云々…」という本があるのと同様の近未来小説の類のようです。

noname#32495
質問者

お礼

そうんですか!大変貴重なお答えです。日本ではどういうものかよくわかりますね。戦前戦中は第○次大戦なんてないんですね。欧州大戦、大東亜戦争。それが統一概念になり第一次第二次大戦の認識が生まれるのは戦後しばらくたってからだと言うのは、なかなか示唆に富んでいます。ヨーロッパ人とは認識が違ったのですね。

その他の回答 (2)

  • gokuh_
  • ベストアンサー率39% (89/226)
回答No.2

当時の雜誌書籍等で「欧州戦乱」・「欧洲大戦乱」等と言った表現が用ありました。 日本が青島などを攻める際には「征独」・「征独の役」といった表現が 使われています。 その後、大戦を扱った大正期の書籍・論文に「世界大戦」という語句が用いられています。 となれば、「第一次世界大戦」の戦中、或いは戦後程なくして 「世界大戦」と呼ばれる様になり、「第二次世界大戦」が勃発後、これが先の「世界大戦」に匹敵する大戦であるという認識が生まれ、先の大戦に「第一次」を加えて用いられるようになったのではないかと思います。 「いつから世界史の用語として定着した」という明確な回答ではありませんが、ご参考までに。

noname#32495
質問者

お礼

そうですね。「欧州大戦」の語は結構ポピュラーです。やはり第二次大戦中ですね。

  • caesar-x2
  • ベストアンサー率46% (251/542)
回答No.1

第一次世界大戦では、集団的安全保障が働くことは 周知の事実だったので、少なくとも ドイツがロシアとフランスに宣戦布告して 翌日にベルギーに侵攻し、イギリスが宣戦布告した 8月4日の時点で、 世界中が戦場となることはわかりきっていたので ”世界大戦”になることは最初から決まっていたといえます。 つまりはイギリス、フランス、ドイツがアフリカなど 海外植民地を保持しており、トルコ、ロシア、日本が加わるわけですから。 最初に言い出したのはマスメディアでしょう。 英語圏では、「World war」だけでなく 「the Great war」「World at war」「The War to End All Wars」とか いろいろ言い回しがありますが、 それを世界大戦と訳したか、そう日本で造語したのは日本マスコミなのは確実。 阪神大震災などでもわかるように、名称はメディアが考えて 徐々に一般に浸透していったり、修正を受けたりして共通認識になっていきます。 ”第一次”というのは当然、第二次がないと生まれ無い言葉ですが、 第二次世界大戦の場合は、ナチスドイツの主張が 第一次世界大戦の負の遺産の清算とリターンマッチ的なことだったことから これを”第二次”としたのはほとんど必然的でしょう。 ベルサイユ条約なしには、戦争の”再開”はありえません。 多くの人、特にヨーロッパ人にとっては、 日本とは違って、戦争は再び始まったというのが当時の支配的世論でした。 (日本の場合は知らないうちに戦争の泥沼につかっていたわけですが) これは内容として、前者を継承するものであることから 異なる名前をつけることはありえないですし、 日本の真珠湾攻撃で、名実共に世界大戦ですから、異議なしでしょう。

noname#32495
質問者

お礼

ドイツの主張によって「第2次」になったのですか。ヨーロッパにとっては連続体的な認識があるのでしょうね。一種の40年戦争と言うか。

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