もちろん使える表現です。見下しているなんてことは微塵もありません。
問題の立て方、考え方が間違っているようです。どういうときに使うべきかを問うべきです。
「~していただけますか」と客にぜんぶ下駄を預けてしまえば無難だなんて愚劣で怠惰な考えに基づくマニュアルが横行しているようで嘆かわしいことです。していただくもなにも、そうするしかない場合にこれを連発されると、だんだん腹が立ってきます。
「プールサイドでの飲食はご遠慮いただくことになっておりますので、ご了承ください」
「前日までに(キャンセルの)ご連絡いただけないばあいは(予約金の)ご返金はいたしかねますのでご承知おきください」
この二つの違い、分かりますか。単に言葉の上で押しの強さが違うんじゃない。前者は注意してるだけ、後者はペナルティを含んでいます。
「おく」と言ったら前段階で、何かことがあったとき以降の後段階への進行、状況の悪化を想定してものを言っている、ということです。
「おく」と言ったからとてただちに見下すとか命令めくとかということはありません。殿様が「聞き置く」とか言うのは「いちおうの理は認めるが俺は従わんよ」ってことでしょ。
「知っている状態でいろ」ということです。あとで知らなかったとは言わせないよ、ということです。だから卑屈な人、被害妄想的な人は脅迫的と取るかもしれない。でも商いには互いに守るべきルールがある。破れば報いもある。それを確認するときにこれを用いて悪いはずはないでしょう。商人はへりくだっていればいいというもんじゃありますまい。
お礼
なるほどなと思いました。 回答ありがとうございました。<○>