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「ご承知おき下さい」という言葉
何かをお願いするときに「ご承知おき下さい」という言葉を使うのは、一見丁寧語みたいに見えますが、「上の者が下の者に使う」ような、或いは「文句はつけさせない」というような、有無を言わせない圧力を感じ、私にはお願いというニュアンスが伝わってきません。 お願いという意味では、「ご了承ください」のほうが適切であるような気がするのですが、私の感覚はおかしいでしょうか? 「ご承知おき下さい」について、国語学的な見地からどのような場合に使うのが適切であるか、お教えください。
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「承知」と「了承(諒承)」は意味がほとんど同じですが、ニュアンスが微妙に違います。 強いて言えば、「承知」は知っているかどうかが問題とされるのに對して、「了承(諒承)」は納得するかどうかが問題とされます。 單に知っているかどうかを問題とするよりも納得するかどうかを問題にしたほうが、聞き手(「「ご承知おき下さい」などの言葉を受ける側の人)の自由を認めています。 「おく」というのは、「ご承知おく」という動詞の一部なのか、補助動詞のようなものなのか、私はよくわからないので、そのてんは專門家に任せたいと思います。 ですが、「おく」という言葉には「準備として前もって用意する」という意味あいがあります。 例えば、「調べる」よりも「調べておく」のほうが、前もって調べて凖備しておく、という意味あいがでるでしょう。 また、「おく」は、結果を殘す、という意味あいもあります。 例えば、「電燈を消す」は一時の行爲ですが、「電燈を消しておく」というのは消えている状態がつづいているような感じがします。 ですから、「ご承知おき」には「何かに對して凖備しておく」という状態が「繼續する」というニュアンスがあります。 言い換えると、「緊張して覺悟しておけ」という感じです。 「おく」がない「ご了承ください」は、單に一時の行爲なので「納得してくれたらそれでOK」というニュアンスで、緊張状態からすぐに解放されます。 その分聞き手は氣輕だということになります。
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- gootara
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正しいと思います。 文句は言わせないという気持ちを込めたい時に使います。 また、それが使われていたら文句は言えないのかなーと覚悟を決めます(笑)。
お礼
私の感覚が間違ってなかったと言っていただいてうれしいです。 「ご承知おき下さい」で検索すると、「期日までに支払われない場合は、法的な措置を取ることになりますから、ご承知おき下さい」というように、威圧的な文章で用いられているようですので、「それが使われていたら文句は言えないのかなーと覚悟を決めます」ということばは実感があります。 ご回答をありがとうございました。
お礼
ご回答をありがとうございました。 「承知」と「了承」の違いから説明していただき、よく理解できました。「緊張して覺悟しておけ」というたとえも、よくわかります。 わかりやすい解説をありがとうございました。