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手形について
私は手形の歴史について勉強しています。 唐の時代の中国に「飛銭」と呼ばれる送金為替手形が流行していました。この手形があまりにも広く利用されたため、銅銭(この時代の唯一の信用貨幣)の流通量が不足し、送金為替手形の利用が禁止されてしまいました。(後に復活しましたが) この場合なぜ広く利用されていた送金為替手形を銅銭のように利用することができないのでしょうか? また手形の問題に関してわかりやすい参考文献などが、あれば是非教えて頂きたいと思っております。初めての利用ですが、よろしくお願いいたします。
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補足拝見しました。 一寸調べてみたら、面白い本見つけて、かえって助かりましたよ(笑。 >と質問、指摘されてしまいましたので、確認させて頂きたいのですが、つまり手形というものは、取引成立の後に現金という価値のあるものを受け取るという信頼のもとに成り立っているということでしょうか? 最初に書きましたが、手形は基本的に、為替手形と約束手形の二形式があるのですが、上記の引用は約束手形の性格に近いものですね。為替手形の本質的なことは、他の市場の主体が受け取ってくれる可能性・信頼性の確実性に拠り所があるわけで、実際のところ通貨との違いはわかりにくいですね。現在の通貨は国が管理する管理通貨制がほとんどですが、歴史上は、国家と無関係な私的な通貨もあるわけです。例えば、メディチ家が振り出した手形があるとすれば、a受け手が証文的に一定の期間の経過後、記載の現金をメディチ家から受け取れる、bこの手形を誰もがメディチ家の財力の元に全ての受け手が信頼して受け取りを拒否しなければ、この為替手形は、紙幣としての通貨とほとんど同義になりますね。aが約束手形でbは為替手形と言うことでしょうか。 aとbの違いは、信頼が個別な一対一か、地域的合意が成立しているかの違いでしょうか。 >(2)「銅銭(現金)が出回らなくなっても飛銭(送金為替手形)があればいいじゃないか?」 この件は、状況が良く解りませんが、基本的に貨幣の原則、価値の減額、移動の容易さ、分割の可能性、こういう点でどちらが優れているのか、と言うことですが、地域や、生産物の特質による違いもあり、一概には言えない点もありますね。 最後に手形の乱発は勿論問題ですが、 アテネの貿易港で商人によって始められた、貸し金の本質は、信用創造で現在の銀行が預金準備率○%で貸し出ししている事と同じです、通貨と手形は言葉の違いで、本質的には同じではないだろうかと思ってしまうほどです。つまり、どこから乱発になるのか難しいところです。 一応書いてみましたが、補足の意図を良く理解できたか解りません。 最後にすでにご存知かもしれませんが、並行通貨制の関連の著書をご紹介します。 国家による管理通貨制度以外の可能性に関して書かれていました、参考になれば幸いですが。 それと、私も同様素人ですから、回答の内容はご質問者様ご自身でご判断下さい。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492460276/sr=1-1/qid=1162579410/ref=sr_1_1/250-5871912-3409861?ie=UTF8&s=books
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- fishbowl66
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手形の起源は難しそうですね。 為替手形と紙幣のような通貨との違いや、約束手形と古代の証文のようなものと区別するのが大変そうですね。 一寸書いてみますが、私の知っている事ぐらいは、既にご存知かもしれません。 カールポランニーの「人間の経済」の中で アテネの貿易港には、倉庫業のような物を営む商人が居て、市民から貿易のための貴金属や金貨を保管していたらしいです、その商人は、保管している貴金属以上の物を貸し出しても困らない事に気がついたらしいですね。 信用取引の一種ですが、考え方としては為替手形とよく似ていますね。 中世に入って、ジェノバ・フィレンッェ辺りでは、メディチ家や銀行家による、為替手形らしきものが発行されていたようです、詳しく見ていませんかせ、菊池(参考URL)さんの論文の第三章のあたりに出てきます。 中国のご指摘の手形は、勉強不足で初見ですが、黒田さんが「世界システムの貨幣史」と言う本を書かれています。 残念ながら手元に有りませんので確認できませんが、中国の貨幣史についても詳しく書いてありました、質問の手形の記述があったか記憶にありませんが、おそらく最後に、索引や参考文献が有って、役に立つ情報があるかもしれません。これも書評を、参考URLに貼っておきます。 http://www1.seaple.ne.jp/murayama/reportkikuchi.html http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Book%20Review%20on%20Kuroda%20Akinobu.htm 手形流通の禁止については、当時の銅銭といっても、手形と違って金属貨幣ですから、実際に使用するより、市場には価値の低い手形を流通させて、価値の比較的高い銅銭を、海外貿易やその他(改鋳等の悪さ)に利用されたのでは。これでは、お役人も管理上で困るのでしょうから、禁止しますが、経済の動きにはなかなか逆らえないのが実情でしょうか、以上は私の想像です。
補足
fishbowl66様、御忙しい中ご回答ありがとう御座います。 恥ずかしながら、私は自分の近辺の方々から (1)「君(私のことです)は手形についてよくわかっていないのではないか?」 (2)「銅銭(現金)が出回らなくなっても飛銭(送金為替手形)があればいいじゃないか?」 (3)「歴史ではなく経済の問題だ。」 と質問、指摘されてしまいましたので、確認させて頂きたいのですが、つまり手形というものは、取引成立の後に現金という価値のあるものを受け取るという信頼のもとに成り立っているということでしょうか? そうだとすると(2)の指摘に対して周りを納得させるには、手形の乱発についての問題点や手形の価値についての知識が必要になってくるでしょうか?素人で誠に申し訳ありませんが、ぜひ御指導のほうよろしくお願いいたします。
お礼
fishbowl66様、ご回答ありがとう御座います。 約束手形の当事者、為替手形の当事者の数の違いが関っていそうですね。 教えてくださった参考文献には、これから目を通していき新しく知識をつけていきたいと思います。