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天然物の抽出-ニンジンからβ-カロテン
「β-カロテンをニンジンから抽出・単離し、結晶化を試みて、さらに、 可視吸収スペクトルを測定し、標準資料の吸収スペクトルとの比較か ら、抽出物がβ-カロテンであることを確認する。」 という実験を行ったのですが、そこでいくつか疑問が・・・・ 前処理操作でニンジンペーストを水で洗うのはなぜですか? そして、前処理操作の最後に、メタノールでニンジンペーストを洗うのはなぜですか? それから 「この実験にはジエチルエーテルを抽出溶媒に使用するのだが、このよな抽出溶媒を行う際には、抽出溶媒の選択が非常に重要となる。 溶媒の選択にあたり、どのようなことを考慮すべきか?」 という問題が教本に載っていたのですが、さっぱり分かりません。 私は化学が苦手なので困っています。 詳しい方がいましたらよろしくお願いします!!
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単離して結晶化を試みるからじゃないでしょうか? 物質には溶けやすい溶媒とそうでない溶媒があります。 β-カロテンは水やメタノールには溶けにくいのでしょう。逆にβ-カロテン以外の物質で共雑物となるえる物質(糖やその他の脂質など)は水・メタノールに溶けやすく、まずは洗浄することで取り去っているのだと思います。 これは設問の「抽出溶媒の選択」にも言えることですね。抽出溶媒の選択には目的とする物質(β-カロテン)が溶出しやすく、その他の共雑物(糖やその他の脂質)が溶出しにくいような溶媒を選択することが重要といえるのではないでしょうか。
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- mojitto
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家庭科は得意ですか? ニンジンなどのカロテンを効率よく吸収するためのは油を使った料理がいい…って覚えているでしょうか? 逆に言えばカロテンは水・メタノールなどには溶けにくいので、これらで洗うことで不純物を取り除くことができるのです。 溶媒選択には溶けやすいということも大事ですが、揮発性の高さも大事だと思います。 ジエチルエーテルに溶けたカロテンを結晶化させる方法にもよりますが、溶媒を蒸発させる手段を取る場合、なるべく沸点が低い方が処理が簡単な上に(すぐ蒸発してくれるから)、カロテンを熱で破壊する心配がないからです。 なお、加熱後冷却をして再結晶させる場合は、逆にギリギリ溶けるような溶媒を選択すると多量の結晶を得ることができます。(たぶんこちらは今回の問題の答えではないと思いますが…) -余談ですが- 環境負荷の小さい溶媒が選べるようなら、なるべくそちらを選びます。 例えばベンゼンでなくトルエンを使うなどなど
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ありがとうございました。 家庭科はあまり詳しくありませんが、とても分かりやすい回答 でした。
お礼
ありがとうございました!! 苦手な私にも、とても分かりやすく理解できました!!