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ジャスモン酸メチルからジャスモン酸を合成する反応機構
ジャスモン酸メチルにメタノールとNaOHを混ぜ、塩酸を入れて酸性にして、ジエチルエーテルを入れて抽出してジャスモン酸を得る時の反応機構がいまいち分かりません どなたか分かる方いらっしゃいますか?
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> ジャスモン酸メチルにメタノールとNaOHを混ぜ NaOH は固体ではなく水溶液ですね。水が無いと加水分解できませんから。 この反応は「水酸化物イオン,OH(-)」がδ+性のカルボニル炭素へ求核付加することで起こります。その結果,元のカルボニル炭素に「R-」,「-OMe」,「-O(-)」,「-OH」が付いたテトラへドラル中間体が生じます(等幅フォントで横長にして御覧下さい)。 O(ー) | RーCOーOMe+(ー)OH → RーCーOMe | OH この中間体は不安定ですので,立ち上がった「-O(-)」の電子が戻りカルボニルが再生されると共に「メトキシド・アニオン,MeO(-)」を脱離します。 O(ー) | RーCーOMe → RーCOOH+MeO(ー) | OH ここで生じたのはカルボン酸と塩基の「メトキシド・アニオン」ですので,酸・塩基反応でカルボキシレートとメタノールになります。 > 塩酸を入れて酸性にして、ジエチルエーテルを入れて抽出してジャスモン酸を得る 上記の様に,反応後の溶液中に存在するのは水溶性の「ジャスモン酸のナトリウム塩(R-COONa)」です。これに塩酸を加えて,有機溶媒(エーテル)に溶ける「ジャスモン酸(R-COOH)」にし,エーテル層へ抽出します。 この時,系内に存在するのは水溶性のメタノール,水酸化ナトリウム,水ですので,エーテル層にはジャスモン酸(未反応のジャスモン酸メチルが存在すればジャスモン酸メチルも)が来ます。 ジャスモン酸メチルの加水分解は行った事はありませんが,有機化学の基礎ですので「専門家」としておきます。
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- chemwalkman
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ジャスモンの構造式は省略して一般式で示します。 加水分解反応ですからCOOR(エステル)からCOOH(カルボン酸)を作る反応式です。 R-COOCH3+NaOH→R-COONa+CH3OH ONaがエステル部のカルボニルに求核攻撃し、CH3OHが脱離する。次に塩酸を加えフリーのカルボン酸にする。 R-COONa+HCl→R-COOH+NaCl このカルボン酸をエーテルで抽出する。 いまいち判らないところはどこでしょう。